銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

湖の伝説

2010年06月27日 | Hの生きる喜び、それは
三橋節子(みつはしせつこ)という人物をご存知でしょうか
私は知りませんでした
この本を読むまでは

実は、先日のショパンツアーの際、お客様から
「鮎料理食べに行くの、いつだったかしら
ほら、比良山荘の鮎料理のコース」
と聞かれたので
「来月8日です。夏と言えば鮎料理ですよね!!
ご都合よろしければ、お申し込みさせていただきましょうか」
と、メモしようとすると…

「行きたいのは鮎料理じゃないの
午後に訪ねる三橋節子さんの美術館
私梅原猛さんの「湖の伝説」を読んで
どうしても行きたくなって…」

三橋節子さん?
…そういえば、午後に訪ねることに
なっていました
しかし、私自身は三橋節子さんという人物のことを
恥ずかしいことに、よく知りませんでした
このコースに申し込む8割以上の方が
比良山荘の鮎料理を目当てに申し込まれています

女流画家でよく似た名前の「三岸節子」という人物なら
よく名前は聞くのですが…

「もし日が合わなければ、個人的にでも行きたい
最寄りの駅はあるかしら…」

こちらのお客様、どうしても行きたいようです
そこまでさせる三橋節子という人物とは…

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先に述べた『湖の伝説―画家・三橋節子の愛と死―』は、
そのサブタイトルにあるように、
日本画を主として絵を描いてきた三橋節子の、
35歳というあまりにも短い一生を書いた伝記であり、
同時に彼女が遺した絵を紹介ています

三橋節子の描く絵は、けっして技術的に
すぐれているわけではないようです
にもかかわらず、著者の梅原猛は、
『三橋節子画集』を見て、「はなはだ感動した」と述べています


著者を感動させたもの――それは、

芸術家としての三橋節子にではなく、
彼女を襲った過酷な運命を受け入れながら
ひとりの人間として生きた彼女自身の姿なのではないでしょうか

三橋節子を35歳の若さで死にいたらしめたのは、癌でした
当時、癌といえば死の病として恐れられてきた病気ですが、
それ以前に彼女は、その癌によって
利き腕である右腕を奪われています

画家にとっては致命的とも言える利き腕の喪失
――しかし、三橋節子は退院後わずか6ヶ月で画家として復帰、
新製作展に作品を出展し、みごと入選するという快挙を成しとげました

彼女は残された左腕一本で、
以前よりはるかにすぐれた作品を生み出すことが
できるようになったのです

だが、その手術の甲斐なく、癌は確実に彼女の命を蝕んでいく……。

人を絶望のどん底に突き落とす不幸を何重にも背負って、
それでも希望を失わず、
ただ心静かに死という現実を受け入れ、
絵を描きつづけることができた三橋節子

当時まだ幼い子供たちも度々登場し、
子供を残して逝かなければならない
節子の母としての深い愛情も描きこまれています


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…と、ここまでは私の妄想と本からの知識

節子さんの絵に囲まれてみたくなりました
本を読んでから絵を見るか、
絵を見てから本を読むか、、、

皆さまはどちら?


*参考図書
「湖の伝説ー画家三橋節子の愛と死」
 ―梅原猛著 新潮文庫 より

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梅雨脱出長期計画

2010年06月27日 | のほほん同志Aの日常
スゴイ…
マイニチ、アメフリ!

まるで、今年から初めて日本で暮らすようになった
外国人のようにびっくりしています。

日本の梅雨って、こんなに強烈なんですか?

そういえば、去年もこの時期、
ズラリと傘マークの並ぶ週間天気予報にびっくりしたのでした。

というのも、この7~8年、
梅雨の時期に日本にいたことがなかったんですね。

6月下旬から7月上旬にかけては、ヨーロッパや北米の山々では
ちょうどお花が咲き誇るベストシーズン。
毎年のようにカラリと晴れた青空のもと、
花を愛でる旅に出ていたのでした。

それにしても、本当に、毎日、毎日、毎日…
よくまぁ、飽きずに降るものです。
雨は好きなのですが、こうも続くと…。

今年はもういいとして、来年です。

「梅雨の日本をあとにして、
 カラリと晴れた青空のもと楽しいご旅行にしましょう!」

来年はぜひ、関空でこう挨拶して、
梅雨の日本を脱出したいと思います。

行き先は、ドイツ、カナダ、スイス、
それともモンゴルにしましょうか…?

皆さんの思し召すままです。
どうぞ、リクエストをお寄せ下さい。


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