銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

土曜日の訪問者

2010年10月03日 | 見かけだおしNのつぶやき
ピンポーン

土曜日の朝
休日のチャイム音
普段は出ません
たいてい何かの販売か勧誘ですから

今日は家族が出ました
そして慌ててリヴィングに戻ってくるや
TVをだらだら見やる私に
「お客様!」

何のことわからず・・・
寝巻姿のまま

ドアを開けると

真っ赤なベレー帽に
緑のチョッキ
秋空と同じ濃い青の眼鏡
小粋な姿でちょこんと玄関先に立つ方が・・・

「あれ!○○さん、どうしてここに??」

「あなたの家がこの近くと聞いて探したのよ、朝の散歩がてらにね」
「この前の旅行では本当にありがとう、楽しかったわ」
「そのお礼にね」

「・・・にねって!?」
「え~」
「え~」

どうしてわが家がわかったのかは、かなりの謎ですが
それ以上にオントシ80ウン歳の方が
我が家を探しあてて
さらにとてもおめかしして
訪問して下さったとは・・・

本当にびっくりです

さらに達筆なお手紙まで頂戴し
そこには心温まるお言葉がびっしり
私、何かしましたっけ、いえ
ただ添乗にご一緒しただけですよね、確か!?

う~ん

この世代の方の行動にはいつも驚かされます
あまりに突飛で、そして温かく、礼儀を重んじられ、
個人情報とかそんなもの、どこの国の、いつの時代のことかしら・・・
ごちゃごちゃ言うほうが滑稽?

「今からどこかにお出かけですか」
あまりに格好良く素敵な服装だったものですから、お尋ねすると
「いいえ、あなたの顔を見にきただけよ」
「・・・」

そこで我に帰りました
素っぴんはもちろん寝巻姿にぼさぼさの寝起き頭
リヴィングからは
くだらないお笑い芸人の声が聞こえてきます

あ~

この凛とした立ち姿よ
美しい

そして本当にこの寝ぼけ眼の顔をご覧になったら
くるりと背を向け、秋空の朝の中へ

呆気にとられながら、その小さな後ろ姿を見送りました

すごすごリヴィングに戻り、
コーヒーを一口
そして
またいつもの土曜日の朝
くだらないTV番組に私もまた戻って行きました

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