青森に行ってきました。
旅の目的は、津軽ストーブ列車と温泉めぐり。
はっきり言って、かなり地味。
渋い、いぶし銀みたいなツアーだと思っていました。
…ところが実際行ってみて、なんと楽しかったこと!
真っ白な湿原で出迎えてくれた白鳥とカモメたち。
漁師さんが「はいよ!」と見せてくれた、
海の底から引き上げたばかりのアンコウ。
舌の上で果物のようにとろけた大間マグロ。
「わだばゴッホになる」
棟方志攻の躍動する「板画」。
太宰治の、なにか過剰なもの。
高橋竹山が奏でる氷瀑のような津軽三味線。
冬まっただ中の雪国だからこそ、
そこで出会う命は鮮烈で、きらきらと眩しいばかりでした。
車窓から眺める何気ない日常も沁み入りました
屋根から、道路から、寄せ集められた雪が
背丈より高い壁をつくっています。
そんな雪壁の迷路のなかを歩く人たち。
しばれる寒さのなかを
高校生がバスを待っています。
犬は雪の上におすわりをしています。
おじいさんは空からしんしん雪のふるなかを黙々と雪かき。
こちらはキャッキャと目慣れない大雪にはしゃいでいるだけですが
ここでの暮らしのことを考えると…
いや、かえっていいかも。
待つこと、耐えること、あきらめること。
その裏返しにやってくる喜び。
生きていくのに必要な力が、ぐんと体に根づく気がします。
結論。子どもは2~3年、雪国で育てるべし。
さて旅の途中、不思議な生き物に出会いました。
名前は「いくべえ」。
自ら配っていたプロフィールには、こうありました。
「青森を旅していた妖精。
旅をする間に、青森をとても気に入り、青い森に住みつきました。
いつも頭には、青森県の花でもある
りんごの花をモチーフにした帽子をかぶり、
お尻にはブナの葉のしっぽがついています。」
「好物はおにぎりとしめ鯖」
「特技は背負い投げと、だんごむしのまね」
「趣味は食べ歩きと、畑づくりと、井戸端会議」
特技・趣味にはムリヤリ感がただよいますが、
でもかわいいヤツだと思いませんか。
十数年ぶりに訪ねた青い森。
「いくべえ」同様、私もとても気に入りました。
あっという間の3日間。
帰るのが名残りおしい…と思って迎えた最終日、
願いが通じてしまったのか、なんと大阪行きの飛行機が濃霧のため欠航。
翌日の飛行機に振りかわることに。
ガーン…
すみません
お客さまには帰宅日がずれこみご不便をかけてしまいましたが
個人的には白い森となった青い森を、
1泊余分に(存分に!)楽しませてもらいました。
次は夏のねぶたで青い森に帰ってこれますように。
いくべえ、また会おう!
我が街再発見の旅 間もなく出発編はコチラ
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