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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

アンカレッジ空港の長椅子で

2013年08月19日 | のほほん同志Aの日常
「ちゃんと帰ってきてくださいよ~」

そう言われて出発したのが先週。

楽しい時間が過ぎるのは早い、早い!

きのう、あっという間に帰ってきてしまいました、
アラスカでの夏休みから。

休暇を使い果たしての日程だったので、
さっそく今日から出勤です。
時差ボケに浸る間なんて、ありません。


今回の旅行で感じたことはいろいろあって

ひとつ、人間に比べて木はえらい!
ひとつ、動物だった時代に戻ってみたい(まるで『野生の呼び声』)
ひとつ、太陽とともに飛べば、時間を止めたり逆戻ししたりできるのか

などなど、風景のスケールに影響されてか
とても自分の頭では捉えきれないたいそうなことばかり
あれこれ考えていたのですが――

一番あざやかによみがえるのは、ごく具体的で
最終日の夜、アンカレッジの空港で眠ったこと。

よく海外で、くたびれた若者がしている、
空港の長椅子にごろんと横になって眠る、あれです。

列車がアンカレッジの街に到着するのは夜8時。
帰国の途につくフライトが翌早朝の5時。
ホテルに泊まるまでもないなぁ、でもシャワー浴びたいしなぁ、どうしよう…

決めかねているうちに列車はアンカレッジに到着。

同じ列車で見かけた日本人女性に
「どちらにお泊りですか?」と声をかけたら
思いっきり警戒されたので(なぜ?)、
もういいやと思い、空港へ向かいました。

そして、トイレで身支度。
さっぱりしてからゲートへ行き、
長椅子にゴロンと横たわり、気持ちよく就寝。
どこに行くにも持ち歩いているアイマスクと耳栓が役に立ちました。

搭乗10分前に携帯のアラームで目をさまし、そのまま機上の人に。
あとは、時々眠ったり目を覚ましたり乗り継いだりを繰り返しながら、
自宅に帰りつきました。

何でも食べられること、
どこでも眠れること、
このふたつが添乗員の大切な資質だと思っていますが、
今回、空港でしっかり眠れたことで、またちょっとした自信をつけました。

それにしても、つい一昨日までは、まだアンカレッジの長椅子の上だったのです。
寒くて、もっているものをすべて着込んで、手袋まではめて眠っていたのです。

なのに今日はもう、ごくふつうの月曜日で、
暑い暑いと汗をかきながら阪急電車に乗って梅田に出たり、
お好み焼きを食べたり。


飛行機の誕生が、時間と距離の概念を変えたんですね。
人間はいつのまにか、
「どこでもドア」を手に入れてしまったのかもしれません。

でも、こんなのが欲しかったんだっけ?


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