なんだかなんだか、スゴイものを見たぞ!
…と一晩たっても二晩明けても興奮さめやりません。
一昨日、添乗で久々に天満天神繁昌亭へ。
夜席、「お笑い怪談噺の夕べ」を拝見してきました。
トリを務められたのは、笑福亭福笑さん。
なんというか迫力があって、ぐいっと惹きこまれて、爆笑もので、
分からんなりに、「私、この人の落語が一番すき」と思っている落語家さんです。
だから、もちろん期待もしていましたし、
お客さんにもいっぱい宣伝して、銀ステにしてはかなりの大人数で出かけました。
(この日は夜席ということもあり、団体客は私たちだけで、
繁昌亭で「団体さん、団体さーん」と呼びかけられるのが、
ふだん超少人数で肩身の狭い身としては心地よかったです)
それはさておき、福笑さん。
団体客ということで、福笑師匠よりじきじきにチケットを賜りました。
その際。
「今日はなぁ、ほんまの怪談やよって、あんまりおもしろないんですわ。
ほかの四回やったら、ジス・イズ・ラクゴ いうのんをしますんやけどな」
え、そうなんですか? いつもの爆笑落語やおもうてたんですけど…。
「まぁ今夜は、福笑、こんなんもできまっせ~いうのんを見てもらういうことで」
はあ、そでしたか。
この夏、福笑さんが5回シリーズで開かれる「お笑い怪談噺の夕べ」。
第二夜にあたるその日、福笑さんの演目は「真田山慕情」で、どうやら落語というより本当の怪談らしいのです。
そうとは知らんかったなぁ…。
お客さまのもとに戻り、チケットをお渡ししながら、言いました。
「福笑さん、今日はおもしろないそうです」
皆さんも、え~!?と拍子抜け。
ところが、ところが、もう、びっくりしました!
怖い、人間ってこわい、おぞましい、そしてかなしい。
落語にこんな世界もあるんだ、
語りひとつでこんなこともできるんだ、
福笑さんすご過ぎ!
真っ暗な闇のなかにひとりいても平気な私の背筋が、ぞわぞわっとしていました。
今は産休中のビビリの添乗員Tであれば、卒倒しているところです。
さて、でもそこは落語です。
じゅうぶんゾクゾクっとさせてくれたあとは楽しい演出があり、
ほんものの幽霊が登場しました。
その幽霊もサービス精神旺盛で、
「今日はせっかく団体さんが来てくれていますから…」と、何やら持って銀ステのお客さまの列へ。
キャーッ! と列の端のほうで声にならない悲鳴。
よりによって、いちばん怖がりで、
その日、目をつぶり、補聴器も外していた(!)というお客さまが餌食になっている様子。
そんなこんなで終演し、幽霊との記念撮影後、乗り込んだバスのなかで、そのお客さま。
「これ、幽霊がくれたんだけど、あなたに進呈するわ。私もう怖くって」
ということで、いただいた3点セットがこちら、
首筋にあてられたという糸こんにゃくは、特選醤油とほんだしセット付き。
あとは牛蒡を入れれば、きんぴらのできあがり…ってこと?
なんとも親切な幽霊です。
それにしても、この日はスゴイものを見せていただきました。
全5回の「お笑い怪談噺の夕べ」、
残る3回は、8/12(水)、8/13(木)、8/14(金)だそうです。
ぜひ皆さん、繁昌亭へ足をお運びください。
私も、もいちど行こうかな。
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