銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

大曲と書いて、サトガエリと読む

2015年08月20日 | のほほん同志Aの日常

低血圧で、夜9時をまわると眠くなる私にしては珍しく、
今日は夕方からぐんぐんテンションがあがりました。

というのも、明日から恒例の秋田県・大曲の花火大会へのツアー。
私の大曲歴も、銀のステッキと同じ(+α)だけ歴史を重ね、
今年でもう6年連続、トータル10回目ぐらいになります。

盛岡のホテルの方々も、観覧席のスタッフの皆さんも、料亭のおかみさんも、
初日に訪ねるお寺のご住職も、石川啄木の家の管理人さんも、
もう、本当に長いおつきあいになりました。 

こうなると、ほぼ、里帰り状態。 

「今年も伺います。よろしくお願いしまーす」

そうお電話するだけで、懐かしさがこみあげ、それぞれのお顔が浮かびます。

現地の様子も、案内のコツも、段取りも、自分だけのゲン担ぎも、
ぜんぶ体と記憶にしみついています。

もう、すべて見える。

明日の今頃は、お客さんとのわんこ懐石の夕食が終わったころ。
そこからいつものゲン担ぎで駅前の盛岡冷麺店へとくりだし、
花火大会を前に夜食の焼肉でスタミナをつけているはず。

わーい!

もうひとつ、見えた光景がありました。
明日からの…ではなく、3年前の大曲でのワンシーン。

その年は40名様近いご参加で、添乗員も2人体制。
おひとり、歩くのに杖の必要な方があり、
花火大会終了後の混雑をさけ、ゆっくりご自分のペースで駅まで歩いてもらうため、
もうひとりの添乗員がその方と一緒に花火の途中で会場を抜け出し、
ひと足早く、大曲駅へと向かいました。

花火大会終了後――。

ほかのお客さまとともに辿りついた大曲駅は
臨時電車を待つ行列が、すでに何重にも駅前広場でうずを巻き、大混雑していました。

うっ、このなかで、無事おちあえるかな。

そう思った瞬間、なにかが私の目をとらえました。

塀のうえにすっくと立ち、白い旗を両手でにぎりしめ、力いっぱい降る、痩身の女性。

ジャンヌ・ダルク?

…もうひとりの添乗員Tでした。


彼女も今や、一児の母。 (驚愕)

7月には、花火大会終了後の新幹線の指定席を取るべく、
身重のからだで人海戦術にも参加してくれました。

時間は確実に流れているけれど、変わらないものもある。
私は明日からまた、いつもの里帰りをしてきます。


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