銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

サクラチル モモモチル

2016年04月16日 | のほほん同志Aの日常

いま外は、強い風が吹き、さくらならぬ、桃の花びらが舞っています。

桃は桜より1週間ほど遅いんですね。
まだ多少は残っているかも…と期待して訪ねた山桜は、すでに完全な葉桜。

今年もいつもの春のように、梅に、桃に、そして桜を見に、たくさんのツアーにご一緒しました。
そんななか、スタッフのひとりの言葉が耳にのこりました。

「桜は満開でなくたって、咲き始めでも、散ったあとでも、何かを感じられる。
 でも梅や桃って、満開ならまだしも、見ごろをずれていたら、どうしようもないというか…」

そやなぁ、とうなずきました。
梅や桃って、そもそも観賞用じゃないしね、と。

でも、今は少し違うように思います。

強風にあおられ、桃の花が散るところを、今日はじめて、見ました。
いえ、これまでにも目にしたことはあったのでしょうが、記憶に残っていなかった。

でも、桜は違います。
ほんのひとそよぎの風で、あるいは風がぴたりと止んでいるときでさえ、
吐息のようにはらはらと散る。
最初に見たのはいつだったか知らないけれど、それが目に焼きついている。

その、「散るとき」の残像が桜にはあらかじめ刷りこまれているから、
咲き始めの桜を見てさえ、あぁ、もうこの美しい日々はわずか…と、
いっときを惜しむような、たまらない気持ちにさせられるのだと思います。


自分のことでいうと、春はひとつ、年を重ねる季節です。

この春はじめて、私、あと何年、仕事できるのかな、と思いました。
あと二十年ぐらい?と思ったとき、なんて短い、と感じました。

遅い。
遅いし、鈍い。

桃って、あれ、いつの間に散ってたの?というぐらいに。


あたりまえですが、桜も散るし、桃も散るし、人もいずれ動けなくなる。

そこから時間を逆算したほうが、今が愛おしくなる。
きっと、そういうことですね。


桜を見る目で、日々の生活を見つめると…コレデハイカン。

急に、本を開いたり、ジョギングを再開したり、
外食を断って旬のものを料理しはじめたりするのでした。




※日帰り添乗では最後の花見ツアー。
  兵庫県の真ん中あたり、神河町の桜花園は桜とワラビの苑でした。
  自分でとったワラビ、さっそく塩茹でにしていただきました。

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