銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

命からがら・・・穴禅定

2016年04月10日 | Hの生きる喜び、それは

桜に大祭、華やかなツアーが続くなか、
ひっそりと・・・?四国別格霊場〈第2回〉に行ってきました

はい、もう第2回です
いつの間にか始まっています

四国別格霊場とは、八十八ヶ所とは別で、
弘法大師修行の地 二十霊場を巡ります

第2回にして、最大の山場、そして最大の難所である
慈眼寺(穴禅定)という修行場に行ってきました

 穴禅定に向かいます

恐ろしい場所とは聞いていましたが、噂は本当でした・・
今、私、足、膝があざだらけ、腕は筋肉痛、バッキバキです
それでも、難所をくぐり抜けてきたから気持は清々しい、と言いたいところですが
そんなこと、感じる余裕、全くなく!
出てこられて、良かった、ただそれだけ

普段は「足痛い、膝曲げられない、腕上げられない、正座なんてムリ!」
と仰っている皆さまも、この穴禅定に入ると、
そんなこと言っていられません

真っ暗で、狭く細い鍾乳洞の中をくぐり抜けていき、
一番奥にあるお大師様にお参りして戻ってくる修行で
穴禅定専属の先達の言うとおりにしないと、進むことはおろか
出てこられなくなるのです

真っ暗なので、片手にローソクを持って
時に這うように、時にカニの横ばいのように、時に寝そべって、
幅28cmの隙間を身体をよじらせながら進みます

 真っ暗で何も見えず

 

「左肩を地面につけて!はい、そこで右足を出して頭をひっこめる!
そこは這いつくばって、ほら、いつまでも座り込んでたらアカン
早く立ち上がって、ローソクを右手に持ちかえて、
左手で鎖を持つ、下に穴があるから落ちないように気を付けて!・・」

「え、何、どこに足をつけるの、見えない~ でも、行くしかないのね!?」

普段、杖がないと歩けないお客様が
膝を折り曲げ、しゃがみこみ、泥んこになりながら必死で進んでいきます

「大丈夫、○○さん、私がローソクで足元照らしてあげるから、思い切ってこっちに足伸ばして!」
「ほら、あなたはさっさと通り抜ける!そこで喋らない」
「○○さん、がんばって!先に行って待ってるからね」
「痛たたた・・」「え、こんなとこ、どうやって抜けるの!?」

・・・と、真っ暗な洞窟の中で、導師と修行者の声やうめき声が飛び交います

気付けば、片手に持ったローソクの蝋が腕や手に垂れていますが
熱さを感じる暇もなし

わずか100mほどの往復ですが、2時間以上かかって、
命からがら、皆、無事で生還

「よう頑張ったねえ」「良かったわあ」と抱き合いました

ここ穴禅定は、狭いところを通り抜けるので、
入試、安産、交通安全の成就などの御利益があるそうです


穴禅定の最奥部、お大師様をお祀りしてある場所で
ひとりひとり、ローソクをあげながら、祈願したことを
導師がよみあげるのですが、
銀のステッキ一行他、その場にいた修行者全員が
「家内安全、 身体健康!」だったところ
私、銀のステッキ代表として「商売繁盛!」とよみあげていただきました

ぴーんとはりつめた空気が、そこで急にゆるみ
皆さん大笑いでしたが、

狭いところを通り抜けての商売繁盛、

お大師様!何卒、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます

灌頂ヶ滝(午前8時~10時の間だけ見られる虹が見えました)

**********************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
**********************************


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜佳景

2016年04月10日 | 見かけだおしNのつぶやき

やれやれ、桜旅が終わりました。

長い一週間でした。

毎年のことですが、スタッフもくるくる何処かの地へ。

お隣は何する人ぞ、の状態でした。

 

今年は、早咲きの桜年となりましたが、

それでも、それぞれの地に咲く、桜佳景をみなさまには

楽しんでいただけたように思います。

 

個人的には、河内の葛城山麓・弘川寺の散り桜が記憶の一片に。

 

西行法師終焉の地。

 

「世の中を思えばなべて散る花の
わが身をさてもいづちかもせむ」西行

ー世の中を思えば、すべては散りゆく花のようにはかない。

わが身もまた同じ。

この身をどこに置いたらいいのだろうか。

 

ここは桜山です。

西行の墳墓に献花する花として桜が山一面に植えられました。

 

 

一本桜や、幹に風格のある古木、作庭された庭に咲く桜、

そんな明確な、凛と美しい桜にひかれてきました。

 

でも、今年初めて、山にぼんやりピンク色がにじむ、遠景の桜に目が行きました。

ぽっぽっと浮かぶ、淡い桜色。

所々にふんわり白いまだら。

コブシでしょうか。

 

山に春がいっぺんに降りてきたような、風景画の一枚。

曖昧な桜、といったらいいでしょうか。

そんな、自己主張をすることなく咲く桜を初めて美しいと思ったのです。

 

週末、最後のツアーが無事終了したとの報告を受け、

お疲れ様メールをスタッフに送ったところ、

 

「お疲れ様でした。ほんと桜のような一週間でしたね」と。

ほんと!

 

さあ、舞台袖で、主役の交代を今か今かと待っていた春の花々が

いっせいに咲きほころび始めます。

また、新たな主役を訪ねて、私たちも旅を続けます。

**********************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
**********************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする