「今まで受け入れたことがないので・・・すみません」
「動物は、ダメなんです」
「うちは食品を扱っているからねぇ」
盲導犬、一緒に入れますか?
施設側への質問に、8割方が以上3点の回答
「盲導犬は初めてなんで、ちょっと確認してきます」
→「大丈夫でした」、「やっぱりダメでした」
この回答が1割
「もちろん、大丈夫ですよ!」
即答でOKが、わずか1割、これが現状です
目の見えない人、見えにくい人が
行きたい時に行きたい場所へ出かけられるように助けるのが
盲導犬の役割
それなのに、社会の受け入れ態勢が整っていないと何の意味もありません
でも、「分からない」「他のお客様の迷惑になる」「盲導犬と言っても動物」
そういう理由で受け入れが難しいのも、分からないでもありません
偶然のご縁で、銀のステッキ立ち上げ当初から
宝塚の視力障がい者協会の皆さまの旅行手配を担当させていただいています
「ひとりでも多くの視力障がいの方が、外に出てもらえるように」
そういう願いで、年に何度かの旅行を計画され、
今、3件の案件をすすめていますが
この手配がなかなか難しい
車椅子の方も数名含まれるのですが、
車椅子&盲導犬に対応できる施設が、本当に少ないのです
そんな中、ちょっと嬉しかったことがありました
ある官公庁に見学希望を出したところ、
「あ、銀のステッキさん?そう言えばこの前も見学に来てくださいましたよね」
と、数週間前にわずか10名ほどで行った銀のステッキのことを
覚えてくださっていたところから会話は始まりました
私の想像、というかイメージとしては、
おカタイ方々がされている施設
お役所仕事で融通もきかないだろう、とあきらめ半分の依頼でしたが
「視力障がい者の皆さまで?そしたら、普通の見学ルートだと
分かりにくいから、皆さま用に見学プランを作らないといけませんね」
「盲導犬?初めてのご要望ですけど、大丈夫ですよ、
ワンちゃんも一緒に行けるルートを考えてみます」
と、なんと、お願いする前に、こちら側の意図をくみとって
好意的に迎え入れてくれることに!
感動しました
役所の職員として、ではなく、人としてちゃんと仕事をしてくれていることに
規定や規則にこだわらず、柔軟に対応しようとしてくれる姿勢に!
さらに続きます
翌日、電話がありました
先日見学を受けてくださった方の上司の男性からでした
「事情をうかがいました、いや、うちも視力障がい者の方を迎えるのは
初めてで、心配だったもので、
昨日、見学ルートを実際私も歩いてみたんです
所々、部屋と部屋の間に段差が数段あるのと
応接室のような部屋があるのですが、
そこの絨毯がふかふかで、、毛が長いんです。
そこがちょっと歩きにくいかな、と思いましたが、皆さま大丈夫でしょうか」
細かいことをきっちり調べて、実際にフィードバックしてくださったのです
ここまでしてくれる施設は初めてでした
障がい者の方は、思い切って外出しています
それなのに、訪問先でイヤな思いなんてしたくないし、させたくない
盲導犬や視力障がい者の方に対する理解が広まって
柔軟に受け入れてくれる施設がひとつでも増えたらいいな・・
この2日間の電話のやりとりでそう思いました
ちなみにその施設、日本銀行大阪支店です
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