銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

水口干瓢干簾(みなくちかんぴょうほしすだれ)

2016年08月04日 | のほほん同志Aの日常

おぉ、さすが夏休み…。

むせかえるようなエネルギーに、一瞬、圧倒されました。

キャンプかどこかに行くのでしょうか、
集合場所の宝塚駅には、小学校4~5年生ぐらいのちびっこたちがうじゃうじゃ。

みんな、いい色にこんがり日焼けしていて、麦わら帽に虫取り網なんか持っています。
最近の子は、なまっちろい顔でゲームばかりしているけれど、
これぞ「正しい夏休みの子ども」だよなぁ、と好ましく見つめたのでした。

さて、そんななかこちらは、滋賀県甲賀市の水口(みなくち)町へ。
この地域の夏の風物詩、かんぴょう干しの見学です。

今でこそかんぴょうの生産は、茨城県が全国生産の8割を占めるそうですが、
水口は江戸時代からつづくかんぴょう発祥の地。

この辺りを代表する風景として、水口宿のかんぴょう干しは、
「東海道五十三次」にも描かれています。



左下の部分です。拡大すると、こんな感じ。




その水口で、農家の方のご協力のもと、実際にかんぴょうを作るところを見学させてもらいました。

さて、現代のかんぴょう作りです。

原料となるのは、ユウガオ(ウリ科)の大きな実。 ※ヒルガオ科のユウガオとは別種

まず、ユウガオに大きな芯を差し、専用の皮むき器に設置します。



そして、外側の固い皮を剥き…






つづいて、内側へ。
魔法のように、実がくるくると帯状になっていきます。



ひとつの実がまるごと、ぺろぺろの帯に換わるまで、わずか1分!

一週間ほど干して…


完成!




白状します。
かんぴょうって、巻き寿司に入っている、あれでしょ、
固くてガムみたいだし、味ばかり濃いし、
そんなにたいしておいしいものじゃないし、別に巻き寿司に入れなくても…と思っていました。

ところが、水口かんぴょうの入った巻きずしをいただいてびっくり。
ほんのり薄味に炊いたかんぴょうの、なんと柔らかくておいしいこと!
巻き寿司にかんぴょう、欠かせません。

今回、もうひとつ驚いたのが、
干す前と、干した後の、かんぴょうの味の違い。

「ほら、味見してごらん」と両方かじらせていただいたのですが、
さきほど剥いたばかりの生のものは、シャクシャクした歯ざわりだけで何の味もしないのに、
一週間干したものは、なんともいえない甘味があり、
皆さんも「これだけでおつまみになるわね!」と。

太陽の力って、すごい。
干すだけで、こんなに美味しく、滋味深くなるなんて。

人も、やっぱり太陽浴びないと。
朝の、こんがり日焼けした子どもたちを思い出したのでした。




おおきくなあれ。


*****************************

チケットのご案内です。

9月4日(日)「スーパーキッズ・オーケストラ2016」

12月4日(日)「桂文珍 兵庫大独演会」

ぜひ、お問い合わせください。
******************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
*********************************


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする