銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ロシアより

2016年08月15日 | 見かけだおしNのつぶやき

ロシアより無事に帰って参りました。

 

さて、今回のお客様は、いつもの銀ステのお顔ぶれに加えて、

若いお客様が約2名。約?はおかしいか。

 

お盆休みの設定ということもあってでしょう、

夏休みを利用してのご参加がありました。

事後のアンケートでは、

「珍しく、若い方の参加もあって、刺激になりました!」とのお声も!

まあ、若いといっても私と同じ世代ですが(笑)

 

サンクトペテルブルグに連泊でゆっくり街歩き、

そして、エルミタージュ美術館でじっくりがこの旅のテーマ。

皆さまのお疲れ具合も配慮して、ホテルでの休憩時間も取り入れていました。

 

そこで、お客様のいうところの「お若い方」には、

やはり、ホテルでの休憩時間がテモチブサタだったようで、

ご持参のガイドブックを手に、

「若い方」だけでフリータイムを遊びました。

 

「添乗員さん、結構足速いんですね」

ええ、もちろん!

「仕事上の私は仮の姿ですから?」

なんてね!

 

世代も近いとあって、3人でサンクトペテルブルグの街に繰り出しました。

お母様世代は、その間ホテルで休息です。

 

さて、フリータイム中は、仕事とはいえ、

世代も一緒、歩くスピードも一緒?とあって

自由旅行のような気ままな時間を楽しませていただきました。

 ピロシキをつまんだり、深い深い地下鉄に乗ってみたり、

古本市を冷やかしたり、なんだかドデカイ教会に佇んだり、

よく歩きました。

でも、帰路は、すぐにタクシーに乗ってしまうところは、

冒険心を失くしつつある、いまの自分を感じましたが、、、

 

その復路のタクシーでのこと。

 

昔、学生時代バックパッカーが流行りでした、と話題にしていると

「流行りの自分探しってヤツですか?」とお客様からの突っ込み。

私、結構声を荒げて、

「いえ、私は、自分探しってやつが嫌いです!」と。

まあ、これは長く、しかも深い勝手な持論があるので、

この度はパスして・・・

 

「わざわざ時間をかけて、探しても見つからないよ」が私の結論です。

それだけ人生は深いってこと、かな(笑)

 

今日、TVを見ていて、あれま、と声を上げました。

私も好きな曲、森進一の歌う「襟裳岬」。

曲がなんとも響いて「好き」と思っていたのですが、

真剣に歌詞をかみしめたことはなく・・・・

本日、縁あってかみしめました。

 

―北の街ではもう 悲しみを暖炉で燃やし始めてるらしい

訳のわからないことで 悩んでいるうちに

老いぼれてしまうから

黙りとおした歳月を 拾い集めて あたためあおう

襟裳の春は 何もない春です―

 

まあ、笑いました、このフレーズに。

ー訳のわからないことで悩んでいるうちに

老いぼれてしまうー

 

本当にそうだと思うのです。

 

それが悪いことではなくて、そんなものだと思うのです。

生きてるってことは。

私は、このフレーズにおいて、

「自分探し」に十分時間をかけてしまう人に否定的なのですが、 

最後のオチにも奥の深さを感じました。

 

「黙りとおした歳月」は、寒い襟裳岬においては何の価値もなく、、、

いえ、価値がありました。

暖をとるために、燃料として火にくべたらいいと。

 

「自分探し」ってずっと続くもの、きっと。

でも、生きていくことって、寒さをしのいだり、

暖をとることだったり、

もちろん食べていくことだったり、

多分シンプルなことなんですよね。 

 

襟裳岬の歌詞に、まさかの「自分探し」の答えがありました。

(もちろん、しごく個人的考えのですよ・・・)

 

ガイドブック「るるぶ」を手に、右か、左かと街歩きをした数時間、

本当に楽しかったです。

誘ってくださった「若い方」に感謝です!

久しぶり、旅をしたようでした。

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