銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

妙見山 北極星の森

2018年08月07日 | Hの生きる喜び、それは

皆さま、妙見山に1万年以上も息づくブナの森が残っているのをご存知ですか

たまたま見た「北極星の森 撮影会」というチラシ
そこには「北摂に残る奇跡の森」と紹介されていました

ブナ好きとしては、これを見過ごす手はありません
普通ブナは標高1,000m前後の涼しい場所が好きなので
関西で、しかも標高660mの妙見山に残っていると言うこと自体、とても珍しいことなのです

ここ妙見山は、この660mという標高で、ブナが生育する「南限」と言われています

ブナは、漢字で書くと「木」に「無」と書いて「橅」
これは、水分を多く含むため、燃料にも適さず、また材木としては柔らかすぎるということで
昔の人はブナは「役立たず」の木として大量伐採し、代わりに「スギ」を植えたため、
日本でブナが残っている場所がそもそも少なく、スギだらけになったのです

妙見山は”信仰の地”として伐採の手から逃れることができ、ブナが残った「奇跡の森」なのです

私が今日、一番心に刺さったことは
「人の手を加えることで、ブナの森を守ることを選びました」
という姿勢の「妙見山ブナ守の会」

「原生林」というと、何となく聞こえがよくて、「ああ、原生林か、手つかずの森、いいなあ」と感じますが、
今の日本、異常気象も度々起こり、原生林が原生林のまま残っていくのは大変厳しい状況にあります

現に、妙見山のブナの森も、樹齢何十年、何百年の巨木はたくさんありますが、
シカの食害により、新しい芽が育たず、若い木がほとんどないのです

このまま放っておくと、いずれなくなってしまう・・・

そこで、原生林という言葉を捨てて、人の手を加えて、守っていくことを選んだのです

(ブナの赤ちゃん、大切に守られています)

原生林が素晴らしいのではない(何もせず次世代に残していけるのが一番ですが)
守って、育てていくことが、今求められているのです

今日は猛暑で外は歩けないほどの暑さでしたが、
わずか660mの地で、木の間を通り抜ける風が心地よく、ブナの葉が陽射しをさえぎってくれ
これまた奇跡的な涼しさ!
歩く土の感触もやわらかく、森の一部になったような気持ちで歩くことができました

身近でこれだけのブナの森が広がっているとは、まだまだ知らないことも多いものです
関西代表、ブナの森妙見山、永遠に!

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