銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

これぞ、日本の夏祭り②~青森ねぶた祭り~

2019年08月08日 | Hの生きる喜び、それは

ひとりひとりの妙技を魅せる竿燈から一転、
昨夜は圧倒的な光と音と色の混在と、大勢の人のパワーと躍動感を感じるねぶた祭りです

このパワーを間近で感じるだけでもねぶたは充分堪能できますが
今年はひとつひとつのねぶたを作品として注目して見てみました

ねぶたを作る「ねぶた師」は多くの人から尊敬される存在です

けれども、ねぶたは職業としては確立していません
大型ねぶたの実制作は季節労働であるため、一人前になるまで10年はかかるといわれる修業期間にも、
他に定職に就くことはできません
みな、普段は仕事をしながら、夏の一時期だけ集中して作るという非日常の世界
経済的な側面から見ると、ねぶた師は極めて厳しいのです

そんな厳しい状況でありながら、熱をこめて、魂をねりこんで、ねぶたを作り続けるねぶた師
今年のねぶた祭りが終わると、すぐ来年の準備です
その年にあった題材を決め、下絵を描き、骨組みをし、紙貼り、色づけ、代上げ・・・と
構想期間を含めると、ほぼ1年かけてねぶたを作り上げます

一年分の想いが、あの大きなねぶたにつまっているのです
そして約1週間の祭り期間を終えると、解体…

また新たな構想をいだいて、来年へ続いていくのです

今年の最高賞である「ねぶた大賞」は竹浪比呂央氏『紀朝雄(きのともお)の一首 千方を誅す』

竹浪氏といえば、賞受賞の常連ベテランねぶた師
型にはまった得意な技ではなく、今年は初めて「紙」の表現に挑戦
和歌が書かれた「料紙」をちりばめ、一枚一枚、丁寧に和歌をしたためました
筆一本で鬼を退治した朝雄の姿に
「争いが起きても武器を使わず、知恵を出し合って解決してほしい」との思いを重ねました


「知事賞」は女性初のねぶた氏、北村麻子氏『神武東征』

いずれも、令和という新時代を祝い、新天皇陛下の御即位を奉祝するものです

びんびん伝わるねぶたの迫力と、ねぶた師の想いに
観客たちは皆、立ち上がって拍手喝采、「ラッセーラー!!」のかけ声もやむことを知らず

興奮の祭りは1時間半続きました

そして、またしても、この後ろ姿にやられました(囃子方)

今日、海上運行を終えたねぶたは盛大にその幕を閉じているでしょう

ねぶた師は、すでに来年の構想にかかっているかもしれません

●●●最終募集!暑さを吹っ飛ばす奇想天外のアートに浸りませんか?●●●

夏の島旅は、どこかノスタルジー。
島ならではの暗澹たる諦め感に、都会的原色の摩訶不思議感、
ここでしか感じられない不安定な感覚、これぞアート!
が、モヤモヤしても全ーー部、瀬戸内のゆるーーーーい風が吹き飛ばして、
はい終わり。
ぜひ、ご一緒下さい。

◆宿泊旅行◆ 
8/20(火)~8/21(水) 瀬戸内国際芸術祭 …出発決定!

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