銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

再びならぬみたび、再度山へ

2020年07月06日 | のほほん同志Aの日常

加藤文太郎さん。
という名前を初めて聞いたのは昨年の秋。
那須高原での森歩きのときでした。

森歩きとはいえ、かつて山歩きで鳴らしたお客様がちらほら。
そんな会話のなかで、「文太郎さん」が出てきたのです。

まったく初めて聞く名前。
恥ずかしながら、どなたですか?とお聞きして、
「あぁ、知らないかぁ。私たちの世代では、有名だったんよ。
 単独行の文太郎さんっていって」

そして教えてもらったのが、文太郎さんをモデルに描いた
新田次郎さんの小説、『孤高の人』でした。

登山がまだ裕福な人だけのものであった昭和の初期に、
神戸の造船所に勤めながら、ヒマラヤへの夢を胸に、
日本アルプスをひとりで踏破していった加藤文太郎さん。

登山に出会って間もない頃、毎日のように歩いていたのが
神戸の山々だったそうで、『孤高の人』の見開きには、
その舞台であった六甲山系の山々の見開き図が載っていました。


 

この図を見て、本当に恥ずかしながら、ようやく理解しました。
北は山、南は海、という神戸の街で、
なんとなくまるごと「六甲山」と思っていた山の連なりは、こうなっていたのですね。
(去年、摩耶山ガイドウォークに行ったときも、そう思いましたが…)。

そして、摩耶山の西隣にある再度山(ふたたびさん)。
標高は468mと、山系最高峰の六甲山(931m)に比べて低いながらも、見どころが多く、
気づけばこの2週間で、ふたたびならぬ3回も、再度山を訪ねていました。



まずは、再度山の中腹にある、その名も「再度山荘」。
どんどん心細くなる車道のどんつきからも、さらに少し奥に入ったところにあり、
山道を歩いてしか行けません。



こちらの名物は炭焼き料理。
緑のなかでいただく串焼きや、スペアリブは絶品。
ビールも進みます。



つづいては、紫陽花といえば、こちら。
神戸森林植物園。





雨に濡れて、ひときわ元気に咲いています。
もう何度も季節を変えて行っているのに、再度山の山頂近くにあったのだと
今回、初めて理解しました。(六甲山だと思ってました…)

そして、最後が森林植物園から山道を北へ30分下ったところにある弓削牧場。



牧場の奥さんが、案内してくださいました。



チーズを作る過程で生まれるホエーを使った
名物ホエーシチューとチキンソテーのお昼。
お野菜も牧場内で作っておられるとのことで、新鮮そのもの。

「いいところやねぇ。ここは前にも来てるの?」とお客様。

はい、実は再度山荘さんも弓削牧場さんも、
銀のステッキ旅行が誕生して間もない頃からですから、
もう10年以上前からお世話になっています。

発足間もない当時は、旅行業の枠組みのなかで、
近郊へのご旅行しかご案内できず、
近場であれこれ探しては訪ねていたのでした。

その後、遠くへもご案内できるようになり、
ちょっと足が遠のいてしまっていたご近所さん。

今年は原点回帰?

再度山だけでなく淡路島や丹波など、県内のツアーが、まずは多くなっています。
でも意外とこれが再発見でして。

本州のなかでは、青森県と山口県を除いて、唯一、
日本海から太平洋までまたいでいる兵庫県。
海、山、盆地、島、街、史跡…と、わりとあれこれ揃っています。

そのなかでも、近くに六甲山系があるのは本当にありがたい。

再度山、摩耶山、六甲山。
位置関係もようやく分ったことだし、豊かな六甲山系に目を凝らせば、
素通りしてしまっていたものが見つかるかもしれません。

みたび訪ねて、ようやく
六甲山ならぬ再度山のどこにいるかが分かった、この2週間でした。

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