ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

地獄の次は極楽です。:宇治・平等院鳳凰堂

2017-12-27 05:47:09 | 日記 遺跡
12月25日,ふらっと宇治・平等院,他に行ってきました。

地獄の次は極楽へ

というわけではありませんが,
前々から行きたかったところです。
前に行ったのは,40年以上前,中学の時だったと思います。

思ったほど寒くなかったものの,冬の天気。
小雨が降ったりやんだり,と思えば,ドカッと雨が降って晴れたり。
ちなみに,網干はずっと晴れていたそうです。
(気候の違いを感じます。)

それはともかく,
この天気のおかげで,
けっこうすいていて,20分に1回の鳳凰堂内部の見学も,
10分待っただけですんなり入れました。

平等院や鳳凰堂の説明はいろんなところにいっぱいあると思います。
そちらに譲ります。

私はただ,藤原頼通はどんな思いだったのだろうと思いました。

その後,資料館である鳳翔館を見学した時も,
当時の上流・超上流貴族は,本当に地獄に行きたくなかった,
なんとかして極楽に行きたかったのだと思います。
そうです。金をいっぱい積んで。

すでに往生要集は書かれています。
「藤原道長は,晩年『往生要集』を愛読し,阿弥陀仏信仰に傾倒する。 
 莫大な財をかけて建立した法成寺無量寿院には,本尊九体の阿弥陀仏が安置され,
 堂の扉には聖衆来迎図が描かれていたという。
 臨終にあたっては,『往生要集』の記述に従って臨終行儀を修している。」
(梯信暁「貴族社会から始まった臨終来迎信仰」:仏教新発見「平等院」より)
もちろん,頼通も,同様の思想だったと思います。


今年はここまでとします。
次の課題が見えてきました。
『往生要集』です。

次回の歴博で,地獄をもう一度見て,
往生要集に関する本を探します。

よいお年を


コメント (2)
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~じごくへようこそ~:兵庫県立歴史博物館歴史工房

2017-12-23 16:49:55 | 日記 博物館・美術館...
今年,学芸員になりたての若い先生が企画された展示です。

無料で見ることができる常設展の中にある歴史工房というコーナーで
展示替えがあり,
この
「じごくへようこそ」が始まりました。

パッと見て,ドキッとするような黒い背景に書かれた
「じごくへようこそ」の文字。

それだけで,地獄!という気がします。

展示されているのはわずか4点ですが,
私にとって面白かったのは
「善悪地獄極楽双六」です。
安政5年(1858年)のものですが,
以前,展示されていた妖怪の双六やカルタ同様,
地獄は怖いような,
半ば信じ,半ば信じず,
いや,面白がって,
地獄も双六かしら?
と思うと,
江戸時代終わりごろの庶民の姿が目に浮かぶようです。

『往生要集天保版』という本では,
阿鼻地獄の場面(イラスト)が開かれていて,
火をはく銅の犬の横を
落ちていく人が描かれています。
(あ,人が焼かれている!おお~!怖い!)

そこで思ったのです。
あれ?いつも展示している
熊野勧進十界曼荼羅では,あんな犬がいたっけ?

と思っていたところに,今回の展示担当の学芸員の先生が来られました。

質問すると,
両方を見ながら,お話してくださいました。
簡単に言ってしまうと,
熊野勧進十界曼荼羅の方は,
地獄をそこまで詳しく描いていないということです。

「ありがとうございました。」とお礼を言ったころ,
お客さんがたまたま通りががって,
私も解説が聞きたい,とのことで,
熊野勧進十界曼荼羅の解説も
お客さんと一緒に聞きました。
(熊野勧進十界曼荼羅のことは,別のページに書いたと思うので省きます。)

学芸員の先生が戻られてから,
そのお客さんと話をしていました。

地獄極楽の双六を一緒にしながら遊び方の解説をしたり,
地獄の本を紹介させていただきました。
(はい,私も,これでも歴博ボランティアですから。)
とても喜んでくださり,
私もうれしかったです。


後でいただいた解説のプリントには,

「六道とは?」
六道とは生前の行いによって生まれ変わる,
6つの世界(天道,人道,阿修羅道,畜生道,飢餓道,地獄道)のこと。
この苦しみに満ちた世界で迷いのあるものは輪廻し続ける。

そして,
源信の『往生要集』のことに軽く触れ,
展示の解説。

2枚目は,
「地獄の行き方」と題して,
歴博に常に展示している熊野勧進十界曼荼羅を例に地獄に行くまでを解説。


実はこのプリントは帰る前に直接学芸員の先生から頂きました。
丁度印刷しているところに出くわしたので。
このプリントいただいた人第一号(?)です,私。

この展示,3月ぐらいまでやっているので,
次回以降,
「善悪地獄極楽双六」に書かれている文も読んでみたいです。
仮名文字,解読,がんばろう!





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今日,解読実践コース第10回,返ってきました。

2017-12-18 15:12:20 | 古文書
今日,2016年度C.D 解読実践コース第10回が返ってきました。
「A」でした。

結局,全10回の中で1回Bでしたが,それ以外はAでした。

だから読めるのか・・・いいえ,だいたい読めるようで,読めていません。

解読実践コースの2017年度C.Dコースはもう何日も前に届きました。
第1回は,ほぼ終わっています。

久しぶりの人名に困ってしまいました。

「課題文書またはリポートについて,ご質問がありましたら,具体的にお書きください。」
の欄に書きました。
「解読実践コース2年目になりました。よろしくお願いします。
 久しぶりにたくさんの人名が出てきて,
 今までのテキスト(「はじめての・・・」~「応用コース」)
 の人名がたくさん出てくるページを見直さないとわかりませんでした。
 あっていますか?
 他は時々わからない文字もありましたが,
 読んだはたから意味が分かる文章だったと思います。」

「具体的に」???ま,いいことにしましょう!?!

第1回を出す前に,今日返ってきたリポートを復習し,
もう少し考えてから,
年末忙しいし,
・・・来年,提出します。

早稲田大学公開授業の「変体仮名」も勉強したいし,
(数日前,私の早稲田大学公開授業のことを描いているブログを見ている人がいたことに
 気がついて,私ももう一度しようかなあ・・・と)

ファイト!

PS.そういえば,

12月17日のアクセス数
アクセス・ランキング
アクセス解析
閲覧数225 訪問者数130 順位:13,807位 / 2,790,352ブログ中 (前日比)

なんで?

どこにアクセスがあったのかは,わかりません。(晩はチェックしていないので)

NHKで古文書勉強中の方へ
お互い頑張りましょう!
私はけっして答えを書きません。
だから,私のブログに答えのコメントを書かないでください。
(今までアドバイスや励ましはいただいたことがありますが,
 答えを書き込んだ人はいません。)
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今日は,姫路城世界文化遺産登録日!姫路城も好古園も入場無料です!

2017-12-11 14:52:57 | 日記 地域
実は,少し前にも姫路城に行きました。(11月15日のようです。)

その時は,姫路城周辺,姫路城の堀はどこからスタートしているか,
姫路城のすぐ隣にある姫路神社とは何なのか,
姫路城の石垣は色が違うところがあることの確認
を中心に見てきました。

堀は姫路城の北東,姫路神社のすぐ近くから始まっていました。
案外しょぼいです。
でも,そんなものでしょう。
小さな湧き水?かしら?
え?その水はどこから?
本当に湧き水?
と思いながらも,確かに堀のスタートといえるような気がしました。
堀は左巻きに姫路城の周囲を何周?
2周?今は埋められてしまっているものも含めると3周?
不確かですみません。

そのすぐ近く,姫路神社,
ここは,姫路城主だった酒井氏を祀っています。
境内には姫路藩の改革をした河合寸翁の像もあります。
たまたまこの時,サンテレビが撮影していました。
今週の土曜日だったと思います。
サンテレビ「姫路の広場」で放送されます。(12月16日土曜日朝8時半~15分間)

次は,石垣の件です。
「石垣の色の違いは,雨に濡れてかびているところと,
 天守閣の屋根などの下になり,雨にぬれず,カビが生えていないところの差である。」
と姫路城のボランティアガイドさんでもある歴博ボランティアさんから聞いたので,
この目で確かめてきました。
なるほどでした。


さて,今日は,姫路城内,好古園見学です。


時間が・・・。

前回のことばかり書いて時間となりました。

この続きは後日。

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BS11尾上松也の謎解き歴史ミステリー「伊勢神宮 ~なぜ人は『お伊勢さん』を目指すのか?~」

2017-12-09 13:08:06 | 日記 テレビ
最近,テレビ番組についてあまり書いていないことにふっと気が付きました。

「趣味どきっ!」は今月からは歴史ものがないので残念ですが,
めったに見ることがないBS11で面白いものを見つけました。

こんなこと言ったら失礼ですが,
BS11にあまり期待していなかったのです。
どうせ面白おかしくオーバーに言っているのだろうと思っていました。

でも,
失礼しました。

おもしろかったです。

江戸時代になぜ伊勢神宮を目指したのかということを中心に,
伊勢近辺の神社やお土産物屋,旅館など
そして風景も楽しみながら,
見ました。



神が宿る場所...伊勢神宮。
江戸時代には当時の日本の総人口の5分の1に相当する300万人もの人々が訪れた年もあったという。
庶民の間では老若男女、貴賤貧富の区別なく「一生に一度は伊勢参り」という慣習があった。
伊勢神宮は聖なる場所として有名な一方、俗なる世界も併せ持っていた。

とホームページには書いています。
そして,御師が伊勢ブームを広げた張本人,と書いています。

ここには書かれていませんが,
「俗」としては,
遊郭のことも番組ではかなり取り上げていました。
「伊勢参り大神宮にもちょっと寄り」という川柳のことも。


次回は,
第33回「熊野古道 よみがえりの聖地の謎」(12月13日放送)です。

どうとりあげるのかも楽しみです。


PS.昨日の「ぶらぶら美術博物館」もおもしろかったです。
どうしても,西洋から影響を受けて,文明開化・・・といった方ばかりが有名ですが,
北斎はじめ,日本の浮世絵がすっごく西洋美術に影響を与えているんですね。
日本と西洋の考え方が根本から違っていたということ,
よくわかりました。
(例えば,日本は自然の花を描く。西洋は切り花を花瓶に入れたものを描いていた。
 キリスト教の影響。普遍?不変?を描く。)
でも,浮世絵師たちも西洋の遠近法とか勉強するから,
「相互に影響を与えているんだ。」と山田五郎さんが言っていました。
西洋絵画には本当は興味ないのですが,
今回はなるほど,なるほど。でした。
(東京まで見に行けないです。残念です。
 結局この秋,京都の「国宝展」も,大阪の「北斎展」も行けませんでした。)

せめてテレビで・・・
今日は
BS11で北斎やるそうです。
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