ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

JMOOC「妖怪の世界を探る ~その伝承とビジュアルテキスト~」修了!楽しかったです。

2017-11-28 13:40:18 | JMOOC
昨日,JMOOC「妖怪の世界を探る ~その伝承とビジュアルテキスト~」,
最終テストまですべて終了。
何とか73点取れました。
修了証書が楽しみです。

最後までおもしろかったです。

「百鬼夜行絵巻」真珠庵本については,
最後の最後で「大どんでん返し」のようでした。
最後の鉄漿(おはぐろ)の妖怪シーンは
闇夜の中で,男の人が見たもの(?)だったんですね。
キツネや貉(むじな:狸の仲間?)にだまされるんですね。
だました妖怪たちはニンマリ笑っているんですよ。

説話に似たようなお話があるんですよ。

可愛い付喪神や猫又もいいですね。


講義の最後に徳田先生はこう言っておられます。
「私たち人間は
 やはり
 闇というものを
 とても恐れたんですね。
 現代でこそ真の闇はなかなか
 ありませんけども
 たった一人で
 暗い世界にいると
 人間というものはいろんなことをイメージする
 観想を持ったりするわけですね。
 というわけで
 妖怪というものは私達の精神文化を考える上で
 とてもとても重要な
 研究対象に
 なっているわけであります。」


『妖怪学の基礎知識』はまだ少ししか読んでいませんが,
徳田先生は「お伽草子と妖怪」の章を書いておられます。

ちなみに,歴博・香川先生は,
「妖怪の思想史」「娯楽と妖怪」の章です。
"香川先生らしい”です。


JMOOCは終わりましたが,
時々講義を聞き直したり,
『妖怪学の基礎知識』をゆっくり読もうと思います。

この講座,12月6日までです。

(講座を聞いていない人にはなんのことだかわからない話,すみません。)



PS.『妖怪学の基礎知識』(読書メーターより)(12月4日筆)
兵庫県立歴史博物館の特別展や,香川学芸員の本の影響で
江戸時代以降の妖怪に関心がありました。
今回,JMOOCで学習院女子大学の徳田教授の「妖怪の世界を探る」を受講し,
もっと以前の妖怪を学び,妖怪について総合的に書かれたこの本を買いました。
まだ,妖怪が見えないもの,畏怖の対象,文では書かれていても,絵画化されていない頃,
それが,百鬼夜行絵巻など絵画化される頃,
江戸時代になり,妖怪はいないと思いながらも,畏れたり,一方で玩具にしてしまった頃
・・・流れがよくわかりました。
妖怪観は人間の精神文化の変化の一面ですね。
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網干ロマン街道:大覚寺・西方寺

2017-11-24 13:49:20 | 日記 地域
2016年12月3日ATSUブログより一部抜粋(「  」の部分)

「安土桃山時代の当麻曼荼羅はとても大きく,
 最近,修復されたとかで,綺麗でした。」
→(今年もありました。市の文化財に指定されたそうです。
  当麻曼荼羅は左の枠にどうやったら極楽に行けるかを尋ねているシーン,
  右枠に極楽のシーンが描かれているそうです。
  隣には,観心十界図がありました。
  こちらは,六道などを描いており,極楽の当麻曼荼羅と好対照。
  大覚寺のウインドブレーカーを着た方が,
  法然さんの考えは,当麻曼荼羅の方だと言っていたのが心に残りました。)


(信長・秀吉・家康の禁制は,今年は展示はありませんでした。写真と解説のみでした。)

「どれも,網干に対して宛てたもので,
 網干に侵攻した軍勢が,網干の村人に乱暴狼藉をしてはいけない,などなど,
 といった内容で,
 網干の村人に対して出された安堵状となるわけです。」

「信長の禁制は朱印状です。
 あの有名な「天下布武」の朱印が押されています。
 天正4年(1576年)です。」(→これは網干あてです。)

「秀吉の禁制は,花押です。
 天正8年(1580年)のもので,「筑前守」となっています。」(→網干郷あてです。)

「家康の禁制は,家康の名前ではなく,
 「本多弥八郎」となっています。
 本多正信のことだそうです。
 慶長5年9月25日と書かれています。
 なんと,関ケ原の戦いの10日後です。(→網干三ケ村あてです。)

ちなみに,禁制(きんぜい)とは

禁制は元来,掟や禁制を告示するために作成された文書形式で,
鎌倉幕府・室町幕府が発出しており,
文書の発出,木札に記して掲示の場合がある。
戦国時代に至ると
寺社や町が戦争被害を避けるため,大名や武将に保護を求めて代価を払って申請,
これに応じて禁制が発出される場合が多くなる。
大覚寺の禁制はこの時期の禁制である。
江戸時代に至ると
制札(せいさつ)高札と呼ばれる木札の掲示が主となる。

と説明がありました。

やっぱり,本物の信長・秀吉・家康の禁制が見たかったです。


次に西方寺
大覚寺同様,浄土宗西山禅林寺派の寺院で,総本山は京都・永観堂です。

とても,むちゃくちゃ,素晴らしく・・・紅葉が綺麗でした。

だれもいないので帰ろうとした時,
ご住職が来てくださり,
涅槃図を見せてくださいました。

全くの間近,30センチ?(いや10センチ?)のところで涅槃図を見ることができ,
おまけにマンツーマンでお話が聞けて,感動でした。
江戸時代初めのころの涅槃図だそうですが,
とても線が細く,絵が細かく,人間も鬼も動物も
象とか麒麟とか,不吉と言われる猫も悲しんでいました。
筋肉隆々の鬼も
もちろん弟子や菩薩も悲しんでいました。
でも,お母様の摩耶夫人がお釈迦様を迎えに来ています。

ご住職のお話では,
平安時代ぐらいまでは,こんなにたくさんの人や動物たちに囲まれていなかったそうです。
鎌倉時代以降,周りが増え,
江戸時代にはもっと増えたそうです。

また,インドから始まって,
中国では,こういう涅槃図は壁画となって残っているそうです。
斑鳩寺でも,むちゃくちゃ大きな涅槃図を見たことがありますが,
ご住職は
大きな絵はどうしても雑になってねえ。
とのこと。
小さくても,ほんとに素晴らしい涅槃図でした。
最近,修復したそうです。

大覚寺も素晴らしいですが,
小さなお寺の小さな涅槃図でしたが,
今日,一番の感動でした。
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JMOOC「妖怪の世界を探る ~その伝承とビジュアルテキスト~」がおもしろい!

2017-11-21 10:42:18 | JMOOC
11月1日から始まったJMOOCの

「妖怪の世界を探る ~その伝承とビジュアルテキスト~」がおもしろいです。

学習院女子大学の徳田和夫先生の講義です。
先生の穏やかのお話も大好きです。
このブログにも何度も書きましたが,
昨年は妖怪や国芳にはまりました。
この講義の掲示板(第2週)にこう書き込みました。


兵庫県に住むATSUです。
よろしくお願いします。
さて,昨年,兵庫県立歴史博物館で「立体妖怪図鑑ー妖怪天国ニッポンPartⅡー」という特別展がありました。
その中で今回の講義と重なる部分があり,その点からも興味深いです。
「畏怖の念」だった妖怪は,江戸時代には浮世絵・風刺絵になったり,
双六などの玩具になったり・・。
「江戸時代」という時代の「再勉強」です。
(30年以上前の高校時代学んだ江戸時代とはずいぶん違う気がします。)

昨年,もう一つ今回と関係が深い展覧会に行きました。
神戸市立博物館「俺たちの国芳 わたしの国貞」です。
歌川国芳にすっかりはまってしまいました。
今回の講義で出てきた「猫又」,
国芳の浮世絵の猫又のミニチュアをガチャポンであてました。
(この猫又は,家のカギにつけています。)

来週からの「百鬼夜行」楽しみにしています。

スタッフからお返事がきました。
お返事によると,
講師の先生も「俺たちの国芳 わたしの国貞」の公式グッズの猫又ぬいぐるみを持っておられ,
手元に置いておられるそうです。

お返事ありがとうございます。


徳田先生の講義は,妖怪と言っても,説話文学や絵巻の妖怪が中心です。
歴博の香川先生の妖怪は,妖怪と同時に
妖怪を絵画化・玩具化,また,立体表現する人間の思考だと思います。

徳田先生の本がないかなあ(ただし,一般向け)・・・と思い探していると,
面白い本を見つけました。

『妖怪学の基礎知識』
小松和彦編著ですが,
何と,徳田先生も香川先生も書いておられます。

また,本を買ってしまいました・・・・。


講義の方は,明日から第4週,最終週となります。

私の成績は今のところ,7割強。
最終テストが終わるまで,合格できるかどうかはわかりません。

でも,おもしろいです。

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いよいよ解読実践コース第10回!

2017-11-18 14:33:54 | 古文書
NHK学園古文書解読実践コース第9回(2016年度C・D)
返ってきました。
もちろん,「A」です。

間もなく,第10回の提出です。

第9回には,
「継続学習のおすすめ」のプリントが入っていました。
もちろん,続けます。

ここまで頑張ったのを無駄にはできません。

第9回までは,「B」が1回,あと「A」です。

2017年度はオールAを目指します!

と言ったものの,
第9回では,
「右」と「古」
「片」と「行」を間違えていて,
先生は,
「一見似ていますが,取り違えると文意が変わってしまうところがある文書。」
「こうしたくずしの罠に注意出来れば
 今回はより良い解読になりましたよ。」
とやさしくコメントをしてくださっています。

まだまだですね。

(ちなみに,「あなたの声」についても,
 「まずはHPやSNSで見てみますね!」とお返事してくださいました。
 第9回は,歴博「ひょうごと秀吉」について書いていました。)


さて,第10回の「あなたの声」
(9月16日の「たつの市立室津海駅館:常設展より」と重なりますが,)


「嶋津和泉守様御参府御下宿帳」

少し前のことですが,たつの市立室津海駅館で常設展で,
「嶋津和泉守様御参府御下宿帳」を見つけました。
(文久2年のものです。)

1行目は
「一小松帯刀様」です。
ずっと後に「大久保一蔵様」もありました。
4月3日から4日にかけてのもののようです。
(この程度なら読めます!!)

え?と思い調べてみると,
文久2年3月16日鹿児島を発した久光の軍勢は,
4月13日に京都に入ること,
このあと,寺田屋事件,生麦事件とつながることがわかりました。

さらに,ん?と思い出しました。
以前,太子町立(兵庫県)歴史資料館であった
「お殿様ご到着」という五百井(いおい)家の古文書の展示では,
本陣の五百井家に同じ文久2年に
「小松帯刀殿」が宿泊していたことがわかる文書もありました。

つながりました。

室津に宿泊した小松帯刀は,
そのあと山陽道の鵤(いかるが:現,太子町)に泊まって
その後京都に行くのです。

それだけのことですが,
全く別の展示がつながり,うれしかったです。
多少なりとも古文書が読めますからね!?!

続けて,解読実践コース申し込みます。よろしくお願いします。
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斑鳩寺庫裏特別公開(第2回):「解体は歴史がわかるチャンス」

2017-11-11 13:57:24 | 日記 地域
今日は,斑鳩寺庫裏特別公開(第2回)に朝から行ってきました。

第2回ということは,第1回もあったと思うのですが,
第1回は知らなかったので,行っていません。
今回は新聞に載っていたのに気がついたので行ってきました。

いただいた説明のプリント&説明を聞いた私のメモによると,

斑鳩寺庫裏は,建築から368年がたち,破損が激しくなったための解体修理だそうです。

昨年から着手し,平成33年度完成予定(平成に33年はあるのかな?ま,それはともかく)です。

昨年度は,御祈祷所・表門を解体
本年度から庫裏全体を覆う建物の中で修理しています。

斑鳩寺自体は聖徳太子が開いた寺とされ,
境内からは11世紀の瓦が出ています。
天文10年(1541年)に境内のほとんどが焼失。
現在の庫裏は記録によると,慶安2年(1649年)建築です。

解体中の中を見ると,
いろんな柱や壁,
修理中で解体された壁や床のないところがあります。
(まるでビフォーアフター)

慶安という時代は,
江戸時代になってまだ半世紀。
中世的なところが残っています。

中世建築はのちの時代に比べ,柱は細く,
柱の本数が多いです。

しかし,
何度か修理や改築をしたようで,
どか~んと太い梁(はり)や鴨居を通して柱を切り取ったところが何か所かありました。
中世的なたくさんの柱よりも広く使えますね。

明治になって継ぎ足したところもありました。

また,真っ白な壁もありました。
阪神淡路大震災のあと,
耐震のため改築したそうです。

説明の神戸建築文化財研究所の方が,
「解体は歴史がわかるチャンス」とおしゃっていました。
「修理だけなら速いけど,
 調査し,できるだけもとあったものをそのまま使ったりするので,
 時間がかかる。
 でも,歴史を伝えていくことが大切。」
とのことでした。

「まだ,平成33年までかかります。
 調査の結果,今日お話ししたことと違うことが見つかって,
 言うことがかわるかもしれません。
 また,年に1回ぐらい特別公開をし,説明会をしますから,
 ぜひどうぞ。」
とのことでした。,楽しみですね。

テレビでは,日光東照宮や清水寺の修理を見たことがありますが,
めったに見られるものではありません。
(姫路城の修理は見ましたよ,ちょっとだけ。)

楽しみが増えました。


今日は実は姫路市では「こころの祭り 姫路」があったのですが,
今年は斑鳩寺の方にしました。

11月24日~26日まで
「網干ロマン街道めぐり」があるので,また,大覚寺に行こうと思います。



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