ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「みんなで翻刻」テスト全部終了!レベル10です。

2018-03-27 14:36:30 | 古文書
「みんなで翻刻」は,このブログを見て下さっている方のコメントで知りました。
ありがとうございました。
とても勉強になりました。

本来は,地震関係の古文書を「みんなで翻刻」するためのものですが,
私はまだ参加していません。
「まなぶ」というコーナーで,変体仮名と草書体漢字のテストを受けて,
勉強してきました。

1つのテストをするのに,10分ほどですから,
ちょっとした空き時間にできます。
変体仮名は,「その5」までレベルがそれぞれ4段階。
草書体漢字は,「その9」までレベルがそれぞれ4段階。

さっき,すべて合格しました。

「解読実践コース2年目でしょ。」
と言われれば,そうなんですが,
それがなかなか・・・。
とてもいい勉強になりました。
特に,変体仮名。

ただ,「ゞ」が入力できなくて,
1点損したことがしばしば。
(追加「〴〵」)

そこで,ここに答えとして出てきた「ゞ」を貼り付けて,
以後,コピーしました。

時々復習しようと思います。
私は,すぐ忘れるので。


古文書勉強中の方,
一度お試しください。
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「はりまふるさとアーカイブ」で「安政地震」を検索したら・・・

2018-03-18 15:54:02 | 日記 安政地震関連・本・古文書など
昨日の続きです。

安政地震の記事の確認です。

『藤岡屋日記』の「諸国地震之記」,『網干町史』いま図書館で借りています。

寺脇弘光『兵庫県地震災害史 古地震から阪神・淡路大震災まで』
にあった,安政地震の姫路や網干の記事が確かに載っていました。

『藤岡屋日記』の「諸国地震之記」は上下2段で34ページ。
解読されていて,活字にはなっていますが,現代語訳ではありません。
根性で読めば,何か発見できるかもしれません。

『網干町史』の方は,安政地震の記事は1か所だけのように思います。

古文書は?
と思い,探すと,あるもんですね。


「はりまふるさとアーカイブ」というものを初めて知りました。
「安政地震」で検索すると,
『万事一代記』が出てきました。

安政地震の記事もあるようですが,
飾磨大祭記・天保の飢饉・大塩平八郎などいろんなことを書いているようですから,
どのくらいのことを書いているのかわかりません。

これは活字ではないので,
すっごく読むのに根性がいります。

でも,根性さえあれば,
読めるかもしれません。
論文が書けるかもしれません。

3年計画です!

めざせ!「生涯学習1級インストラクター 古文書」

(現在,2級の資格は持っています。
 1級を取るには,解読実践コース2年以上もちろん,成績優秀で
 &論文審査で合格する必要があります。)

インストラクターは別としても,
やってみたいです。
でも・・・,
根性が続くかしら。

今は古文書の課題をきちんとこなすこと。

合わせて,『藤岡屋日記』を調べるつもりです。


PS.BS日テレ<歴史を変えた大災害シリーズ>幕末の大震災!安政江戸大地震の真実を追え!
に出てきた古文書関係(ただし,主に安政江戸地震)
1.安政見聞録・・早稲田:ネットで見ることができます。
2.安政大地震実験談・・・東京都立図書館:ネットで見ることができます。
3.江戸大地震末代噺の種・・・早稲田:ネットで見ることができます。
その他,東大関係多数。


PS.回覧板で発見!  2018.4.3
 加藤高文氏(幕末から明治の網干,余子浜,廻船問屋)の本
『地方大概集』:国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可

いまや,ネットはすごいねえ!
ただし,地震の記事があるようには思えない。

網干古文書学習会『加藤高文 幕末風説/風聞覚書』発見!
これは,網干の図書館等にあり。


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嘉永7年(安政元年:1854年)の大地震では,網干は震度6強~6弱だった!?!

2018-03-17 14:33:24 | 日記 安政地震関連・本・古文書など
前回の「善悪地獄極楽双六」で地震に関心が広がりました。

図書のコーナーで見つけた本は
寺脇弘光『兵庫県地震災害史 古地震から阪神・淡路大震災まで』
という本です。
以下,この本に基づいて,書きます。

善悪地獄極楽双六と同年代の「嘉永7年(安政元年)の大地震」のところを読みました。

この地震は,安政江戸地震の前年,
南海トラフによって引き起こされた地震で,11月4日と5日,
南海トラフの東部(東海沖)と中部(南海沖)で相次いで発生した地震です。
地震後の11月27日に安政と改元されたため,通称「安政大地震」とよばれているものです。

『藤岡屋日記』(このうちの「諸国地震之記」でした。)には,
諸藩から報告があった被害状況が細かく書かれています。
姫路藩の酒井雅楽頭の報告もあります。
別の本には,網干(のうち丸亀藩)の報告もあるそうです。

『網干町史』には,被害の報告とともに,
「塩浜大損じ,龍野表見分願出」が載っています。
(当時の網干は,龍野藩,丸亀藩,幕府直轄領に分かれています。)

著者は,この他たくさんの資料を総合して,
兵庫県下では,淡路島南部・尼崎・明石・加古川・網干・赤穂・坂越は,
震度6強~6弱としています。
津波は,福良で5~6メートル,淡路島南部で3~5メートル,
そのほか,播磨灘沿岸は1~2メートルだそうです。

ただし,この本が書かれたのは1999年。
東日本大震災よりもずっと前です。

私の関心は,被害状況よりも,庶民,特に災害弱者です。

引き続き,調べます。




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「善悪地獄極楽双六」~歴博「じごくへようこそ」の展示より

2018-03-12 10:23:26 | 日記 博物館・美術館...
兵庫県立歴史博物館の「歴史工房」で「じごくへようこそ」という展示がある,ということは,
以前書きました。
その中でも,「善悪地獄極楽双六」がおもしろい・・・と思ったもので,
よし,読むぞ~!と頑張ったのですが,
写真不明瞭と自分の解読力のなさのため,
中途半端にしかできていません。

ー途中経過ー

Ⅰ,2017-12-23の感想より
安政5年(1858年)のものですが,
以前,展示されていた妖怪の双六やカルタ同様,
地獄は怖いような,
半ば信じ,半ば信じず,
いや,面白がって,
地獄も双六かしら?
と思うと,
江戸時代終わりごろの庶民の姿が目に浮かぶようです。


Ⅱ,「善悪地獄極楽双六」読み解き
(展示のケースの中に入っているため,写真が不鮮明です。(特に「心」より上位)
 解読ミスが多いと思いますが,雰囲気がつかめると思います。)
文字と絵があわさって,楽しい(?)双六のようです。

①安政5年という年 (wikipediaより)
 嘉永7年/安政元年(1854~55)
  日米和親条約,京都内裏大火,安政東海地震など
 安政2年
  安政江戸地震
 安政3年
  台風で江戸に猛烈な暴風と高潮。死者10万人。
 安政5年
  安政の大獄はじまる。
  ~7年 コレラ大流行

②「善悪地獄極楽双六」の中心,ふりだし
「心」:熊野勧進十界曼荼羅の中心も「心」です。
ここがいわゆる「ふりだし」と思われます。
「いそげ人 弥陀の御船の乗世に
 のりおくれなば いつかくたらん」(?)と書かれています。
(もう一文書かれていますが,写真写りが悪く,読めません。)

③「極楽」があがり
極楽の絵が描かれています。

④「善悪地獄極楽双六」における最下位・地獄からの順序
地獄→餓鬼道→畜生道→修羅道→さいの河原→両断(?)
→地震→水難→火難→風難→雷難→剣業
→殺生→愉盗(?)→邪道(?)→貪欲→聴意(?)→愚痴→妄語→飲酒

次が,「ふりだし」と思われるところです。

つまり,たぶん,木札3枚の表裏の出方によって,
「信」(白3つ),「疑」(黒3つ),「善」(白2つ黒1つ),
「悪(お)」(白1つ黒2つ)とし,
たとえば,ふりだしの「心」で黒3つ,つまり,「疑」が出ると,「愚痴」のところまで落ちます。

ちなみに,「地獄」に落ちると,そこからあがれないようになっています。

天災が下位にたくさんあるのが興味深いです。
時代を反映しているのでしょうか。

ふりだしの「心」,あがりの「極楽」以外は,全部で45マスあります。

⑤「心」(ふりだしから上位)
写真が不明瞭なため,歴史工房の展示ガラスにはりついて,読んでみました。
「忠孝」のところは,
「父母のおんをば ふかくおもうべし
 弥陀たのむ身に そだてあげる」と説明があります。
でも,大部分は私自身が仏教用語不勉強のため(?)意味がよくわかりません。
「第十八念仏往生願」とか,「第十九聖衆来迎願」はなんとなくわかるような気もしますが,
「疑城船宮」とか,「諸佛護念」とかありました。
当時の庶民にわかる言葉でしょうから,調べれば・・・。
(とりあえず,おいといて)

⑥制作場所・制作者
「売弘書林 京都寺町通 菊屋喜兵衛 めとぎや宗八」 
この双六がどの程度庶民に受け入れられたのか,わかりません。
京都の「売弘書林」を調べれば,何かわかるかもしれません。
でもよく見ると,
「安政五年午 増補再版」とありますから,
庶民にある程度は人気があったのだと思います。


写真がもっと鮮明で,各マスの文字がもう少し読めれば,
もっといろんな発見があったと思います。
(時間はかかるでしょうけど。)


で,次の興味

地震です。
災害弱者はどうだったのかしら?

図書館で『藤岡屋日記』を借りてみました。
「みんなで翻刻」にはたくさんの資料地震関係の史料が載っています。

以前読んだ
磯田道史氏の『天災から日本史を読みなおす』も再読したいです。

ん・・・,3年をメドに

(東日本大震災7年の翌日に記す)

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解読実践コース2年目第2回課題が返ってきましたが・・・。次,提出します。

2018-03-10 16:24:16 | 古文書
NHK学園2017年度 古文書解読実践コース第2回課題リポートが返ってきました。
「A」です。

ただ,先生の「講評」が気になります。
「今回は商家文書。独特な内容の文書でしたが,よく解読をまとめられましたね。
 (ここまでは,いいのですが・・・。)
 今回の文書は,比較的くずしははっきりしているので,
 もう一歩くずしの形に踏み込んでみて下さいね。」

そうなのです。
確かに基礎をやっていた時と比べたら,数倍も読めるようになっていると思います。
でも,よく出てくる字もまちがえたりするのです。

「算」「苦労」「意」「遂」
こんな字も間違えています。

すぐに忘れてしまうのです。

辞書の引き方が,下手なのです。

忘れないためには・・・

今,頑張っているのが,以前,このブログを読んで,コメントをくださった方に教えてもらった
「みんなで翻刻」の「まなぶ」の「テスト」です。

ゲーム感覚で「テスト」をして,字の形を覚え込むのです。
変体仮名はかなり頭に入ると思います。

頑張ります!


第3回の課題はもうできているので,ざっと見直したら提出です。


いつものように「あなたの声」
 
 「享保四年朝鮮人帰帆御用書留」
先日,家から車で15分ほどの室津(たつの市御津町室津)の室津海駅館に行って来ました。
今,「播磨の朝鮮通信使」という「世界の記憶」登録記念の特別展をしています。

その展示のうち,私が一番面白いと思った古文書は,
タイトルの「享保四年朝鮮人帰帆御用書留」です。

「役水主割符」と1行目に書かれており,
次に「一 六百七人 飾万津」とあります。
姫路藩の各港から何人ずつ動員するかをしるしており,
飾万津からは607人の動員です。

おもしろいのはこの古文書の最後の方,
「・・・此段承知可申候,勿論老童を除,
 能舟形撰可指出者也」です。

人数を合わせるために,老人や子どもを出そうとしたり,
船の数を合わせるために,傷んでいる船を指し出そうとする港があったから,
「老人や子どもは除いて,いい船を選んで出すように」
とわざわざ言っているんでしょうね。


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