ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

兵庫県立歴史博物館 特別展 「立体妖怪図鑑」

2016-07-29 14:48:08 | 日記 妖怪
特別展「立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」

と言っても,私の興味にあわせて,「描かれた妖怪」について

国芳っていえば,このブログでも何度も出てきた最近私が大好きになった歌川派の浮世絵師です。
国芳の武者絵のド迫力は,前に,神戸市立博物館に行った時に書きました。
今回は,国芳などの妖怪の浮世絵です。

今日のいちばんのお気に入りは,「源頼光公館土蜘作妖怪図(つちぐもようかいをなすず)」
天保の改革の風刺で妖怪は改革のために仕事を失ったり処罰された人々だそうです。
ただ,あまりの評判のため,怖れをなした版元が,自主回収し,版木も削ってしまったと言います。

単純におもしろいのは,「神農(しんのう)絵巻」これも江戸時代
妖怪退治の武器は“屁”!!!
ブワッ~!!とおならが出てきて妖怪を退治しています。

もちろん,百鬼夜行,百器夜行も一つ一つが楽しいです。

そうです。
妖怪なんて,本当はイナイのですよって江戸時代の庶民は言っているようなものです。
妖怪双六,妖怪カルタ
今とかわらないですね。
畏怖の念・・・は,いつのことやら,どこへいったやら?

メインは,立体なんですが,パスします。


今日は,金曜日ですが,小学生ぐらいの子がいっぱい来ていました。
妖怪の名前を書いたプリントを入り口でくれます。
展覧会の中から,その妖怪を探すのです。
私も小学校は40年も前に卒業しましたが,特別におねだりしてプリントをいただきました。
探すのがおもしろいおもしろい!
たくさん妖怪の名前を覚えましたよ。

ところで小学生,
中には途中で「こわい~」と引っ返してくる子もいました。

夏休み,おすすめです。



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障がい者の歴史

2016-07-27 07:20:13 | 日記
大きなタイトルをつけましたが,
私の関心は江戸時代の障がい者,それも史料等の関係で,身体障害についてです。

江戸時代初期,五人組帳等には,「不具」「かたわもの」として登場しています。
しかし,障がいがあるが故に,土地の所有を認められていない,と言うわけではないということがわかります。

江戸時代も半ばを過ぎますと,幕府や藩の法令に
「かたわものに礫(つぶて)を投げてはいけない。」といったものが見られます。
ということは,礫を投げていたということです。(『藩法集』等)


障がい者が,見世物として出ていたりしました。
一方,「七福神」は,江戸時代,庶民の間で信仰されましたが,
弁天をのぞいたあとの6人(?)は障がい者としての傾向が強いと言われています。
また,「福子伝説」といって,障がいのある子が生まれると,その家は栄えるという言い伝えがあるそうです。(花田春兆「日本の障がい者の歴史」)


明治以降のことは,私はよく知らないので省きます。

ただ,ナチスドイツは,ユダヤ人をガス室に送って,殺害したことで有名ですが,
その前に,障がい者(知的障害・精神障害)で“実験”をしています。
障がい者をガス室で殺していることは,近くに住み人はうすうす気がつくはずです。
しかし,抗議も何もなかった,だから,ユダヤ人も大丈夫だろう。
ということで,ユダヤ人殺害が行われたそうです。
(2015年8月25日 Eテレ 「ハートネットTV 戦後70年 障害者と戦争 ナチスから迫害された障害者たち」第1回20万人の大虐殺はなぜ起きたのか)

昨日のニュースを見て,書きました。



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日曜美術館「シーボルト 幻の日本博物館」より・・・江戸時代って?

2016-07-26 15:04:41 | 日記
昨日,いつものように昼ご飯を食べながら,ざっと見ました。

「ドイツの古城に埋もれていた大量の日本の美術品や民俗資料。シーボルトが世界初の日本博物館を作るため収集したものだった。」
とホームページには載っています。

この番組では,シーボルトが愛した江戸時代終わり頃の日本の漆器や民芸品
それも,庶民が使っていたような物,
また,江戸に旅した時におみやげで買って帰るような物も紹介していました。
・・・もちろん,地図も・・・

そういえば,室津の賀茂神社にもシーボルトは来たんですよ。
番組では,瀬戸内海の島々が美しい・・・といったことを言っていましたが,
この番組に出てきた風景が室津から見た瀬戸内海だったのかどうかはわかりません。

賀茂神社には,
シーボルトの「日本」より (作・川崎 慶賀)
とシーボルトと一緒にいた絵師が書いた絵の写真の看板もあります。

ところで,番組が紹介していたこの絵師が書いた人物画はおもしろかったですね。
たくさんのいろんな人の絵の最後は,なんと,どろぼう・・・泥棒の絵でした。


でも,シーボルトさん,浮世絵は集めなかったのでしょうかねえ?


そんなのんきなことを考えた・・・その午後
古文書テキスト復習「凶年記」
これも江戸時代。

この番組では,200年も平和が続いた古き良き江戸時代の日本・・・的なものの言い方がありましたが,
確かにそうなんですが・・・

でも,「凶年記」もほぼ同時代の日本なんです。

江戸時代って何でしょう?



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出さない古文書

2016-07-23 14:37:40 | 古文書
昨日は歴博の日

JR姫路駅を降りると
千姫・忠刻(本多)結婚400年の幟がたくさん立っていました。
あとで聞いた話だが,記念の酒を広畑の酒造会社が出すそうです。

この暑いのに,姫路城に行こうとする観光客がいっぱい。
家に帰ってから見たテレビでは,ポケモンGOを姫路城でしていた人もいたようです。


そして歴博
久しぶりに大先輩Mさんと雑談

Mさんは調査のため,全国あちこちによく出かけています。
その話の中で出てきたこと

「家に古文書を持っている人で人に見せたがらない人がいる。」

Mさんが言うには,

「古文書の中には,自分の先祖にとって都合の悪いことが書かれているものもある。
 そんなものを人に見せたくない。
 自分が読めないからなおさら。
 自分が読めたら,都合の悪い古文書は捨てて,都合のいい古文書だけ出してくることもある。
 また,古文書に書いていることがすべて正しいとは限らない。」


JMOOCの本郷先生の講座でも,偽文書とか勉強しましたが,Mさんの言う,「出さない古文書」には,なるほど・・・,と思いました。
だから古文書は意味がないのか・・・?

いいえ,古文書が読めないと,スタート地点にも立てませんよね。




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録画しておけばよかった・・・「林修の今でしょ!講座」

2016-07-20 14:44:23 | 日記
たまたま昨日,テレビをつけるとこの番組

「林修の今でしょ!講座」

私が歴史熱再燃のきっかけとなった本郷和人先生が映っているではありませんか!

(と,いっても,2時間スペシャルのこの番組はすでに1時間半近く終わっていた。)


この番組では,日本中世史が専門のはずの本郷先生が,中世だけでなく,江戸時代の雑学のお話しを一般向けに楽しくしているのであって,“歴史学”ではありません。

そういえば,JMOOCでは,本郷先生の「日本中世の自由と平等」の3回目の講座が始まっているんですよね。
JMOOCの講座では,
坂本竜馬は司馬遼太郎が作った・・・といったことを言っておられました。
歴史学と歴史小説の違いについてのお話しだったと思います。


話が逸れました。
要するに,今回の番組は,歴史学ではなく,歴史の雑談です。

でも,純粋,おもしろかったと思います。

私が見たのは,ほんの15分か20分です。
録画しておけばよかった・・・と思いました。


と言うことで,おもしろかった中身

宋銭のお話し

清盛の日宋貿易以降,宋銭が大量に輸入されるようになります。
清盛当時の船は,底が浅く,船の底に宋銭の入った箱を置き,おもしにしていたそうです。
確かに・・・教科書には載っていません。
なんと,鎌倉の大仏はこの宋銭で作ったとか・・・。

江戸時代になると,貨幣が流通しやすいよう,国産の小判を作ったり,銀貨も流通します。
今の銀座は江戸時代の銀座からきていて,
江戸時代の金座の場所は,現在は日本銀行があります。
(へ~!!とおもしろくなりました。)

「おぬしも悪よの~」と言って,出てくる千両箱
この番組では1両はいくらって言っていましたっけ?

野村ホールディングス・日本経済新聞社が運営する「man@bow」(まなぼう)
「江戸時代の「1両」の価値ってどれぐらいだった?」によると,

江戸時代と現在では、生活のしかたも、人々の使っていた品物の種類も、物価状況も違うので、お金の価値を単純に比べることはできません。
あくまで参考となる例として、日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料では「当時と今の米の値段を比較すると、1両=約4万円、大工の手間賃では1両=30~40万円、お蕎麦(そば)の代金では1両=12~13万円」という試算を紹介しています。

とのことです。

だから,千両箱は1億3000万円,
千両役者は1億3000万円稼ぐ歌舞伎役者ということになります。
(テレビでは,千両=1億円としていたかもしれません。)

何がおもしろいの?
と思う人はたくさんいるでしょう。
でも,こんなことがおもしろいと思うのが,私,ATSUです。


PS.くもん子ども浮世絵ミュージアムでは,
 小判1枚=金1両=4000文 現代の価格で約8万円としています。
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