鬱陶しい介護師が居なくなると、今度は病院の使用人が勝手にぼくの病室に出入りするようになった。初めは気晴らしで良いかと思っていたが、テレビを見ては一時間が過ぎても動こうとしない。人気番組でも始まると患者までが勝手にぼくの病室に入ってきて大騒ぎをする。たまったもんじゃない。特別個室は3部屋しかない、テレビが備え付けられているのもその3部屋だけだ。他の2部屋は高カーストのインド人と女性のアユミの病室でそこには入って行けない。大部屋の患者が団体で来てヒンディー語で騒ぎ出したらぼくは外へ逃げるしかない。インド人が集まると何を話しているのか分からないがとにかく煩い。ぼくだってかなり頭のネジやら配線の修復が必要なんだ。配線回路の迷路が無茶苦茶になっている奴が来て、ごちゃごちゃとやられたら堪忍してよと言いたくなる。この厄介者のテレビを大部屋に持って行ってくれとシスターに頼んだら
「それは院長がお決めになることです」と言いやがった。
頭のネジが逆戻りしてもえ~~ん~~か~~?おぉ~こら、ねぇ~ちゃん。ふ~~~頭にきた。
「それは院長がお決めになることです」と言いやがった。
頭のネジが逆戻りしてもえ~~ん~~か~~?おぉ~こら、ねぇ~ちゃん。ふ~~~頭にきた。