4・5畳程の狭い部屋だがぼくにとってはちょうど良い広さだ。ドアを開けると左側がトイレと水場だ、窓から右壁に沿ってベッドが置いてある。テーブルは左壁とベッドの間に寸法良く収まっていた。夜中にトイレで目が覚めてもベッドの足元に起き上がり壁を探ればすぐスイッチがある、もうテーブルを倒してベッドから落ちる事はないだろう。テーブルの上に辞典や本等を整理して並べた。移動中はホテルにチェックインしても必要な荷物以外は出さないが、今回のように長期の滞在を予定している場合は、洗濯物を干すロープを張ったり、使い易いように洗面用具の配置を決めたり何かと準備が必要だ。スタッフは椅子の破れたラバークッションの中に隠した。もしポリの手入れがあり部屋の中からスタッフが発見されたとしても、ぼくの荷物の中から出た物でなければ逮捕は出来ない、ホテルは不特定多数の人間が利用する。
買物リスト。中国製の鍵と爪切り、小鏡、ロープ、ステンレス製コップ、スプーン、それとライターのガスチャージをする事。日本では使い捨てライターだが、インドやネパールではガスがなくなるとライター売価の半値でガスをチャージしてくれる。割安だ、ついでに石の交換もやってくれる。チェーシングをするぼくは常時5個くらいのライターが必要だ。