年の初め、ご馳走をいただきながら饗宴外交という本を読みました。国際会議や祝宴で各国の賓客・要人に対し、料理・お酒・しつらえを通して、こちらの誠意や意図を表現し、ときにウィットに富む演出で信頼を構築する。
おもてなしの心は政治にも深く関与しています。
しかし、貧困に苦しむ人々にとっては、その莫大な経費を振り向けてくれればというのが本音であり、その意見には一理あります。特に、最近の日本にはその費用に見合うだけの信頼関係が築けているとは思えません。これではただの見栄っ張りです。
饗宴はその国の文化の一端を理解してもらうためには不可欠とは思いますが、今後は「簡素」の概念も必要と思われます。不要な要素を削ぎ落とした日本の「わび」の文化は、多くの国々に受け入れられると思うのですが。
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