日本の調査捕鯨に関する妨害行為がニュースになっています。現代一般庶民の間でクジラを食べる文化がどれだけ残っているでしょうか?そうした事実や、なぜクジラに対してあれだけ感情的なリアクションなのか、皆でよく考えたいものです。それにしても、おかしな薬品や海に流出した油はクジラにとって良いことでしょうか。環境保護団体の定義も考えたいものです。ところでクジラが増えすぎて海を埋めてたらどうするの?
今年の干支は虎ですね。箱根駅伝を見ていて、ゴール近く日本橋の映像が映った時思い出したことがあります。
この界隈は生まれ育った懐かしい場所で、子供の頃、よく散歩にでかけたものです。日本橋の目抜き通り沿いにあるペットショップでオウムや九官鳥をみるのが楽しみだったのですが、あるときそこに虎が繋がれていたのです。広くもない店の土間に檻にも入れられず、じっとうずくまっていました。飼い慣らされてはいたのでしょうが、大勢の人通りに怯えず、威嚇することもなく、淡々と自分の行く末を受け入れているような雰囲気が妙にもの悲しく思えたものです。どういう事情でそこにいたのかは知る由もありませんが、今ではありえない光景でしょう。
大昔、虎穴に入らずんば虎児を得ずと狐が親虎の留守を虎視眈々と狙い、虎の子を盗み出しました。
虎の子はすくすく成長し、威風堂々たる体格となりましたが、ある日狐がうっかり虎の尾を踏む、という失敗をしてしまいました。
狐の運ぶ餌では空腹が満たされない虎は、狐を飲み込んでしまいました。狐は「そもそも分不相応なものを手に入れようとしたのが間違いだった。これは張り子の虎じゃないんだもんな。でもこいつの生命になるのも悪くない。これで俺は正真正銘虎の胃を借る狐となるわけだ」と狐は納得しました。
もちろん正しくは虎の威を借る狐です。
今年も笑いを大切に、楽しい一年となりますよう、お祈り申し上げます。