ネルソン大管長はどれくらい中国語が話せるのだろうか？

ラッセル・M・ネルソン大管長は昔日曜学校中央会長として奉仕していた時(1971-79)、キンボール大管長の十二使徒地区代表を対象とした訓練集会に招待されて出席した。その時、キンボール大管長は出席者全員に中国に福音を伝える準備をするため、中国語を学ぶように勧めた。ネルソン会長（当時）は自分に語られたものと受けとめ、家庭教師に来てもらって夫人と共に中国語を学び始めた。

彼はそれほど上達したわけではないと謙遜し、初級程度かと評される。それでもその後間もなく中国へ招かれて行き滞在することことになり、よい準備になったと語る。後年中国に招かれて晩餐会に出た時、挨拶のスピーチを中国語で行なっている。

キンボール大管長にも心臓の手術を施した、著名な外科医であったネルソン大管長は、山東医科大学に心臓手術の指導をするため訪中し、そのことで1985年同大の名誉教授の称号を与えられ、中国の友と呼ばれることになる（2015年）。

　[写真は lds.org より]

1985年中国から電話があり、心臓手術をするよう依頼された。もう現場から離れていたが断り切れず訪中して、有名なオペラ歌手方栄翔（ほうえいしょう）に施術した。それは成功し、彼の最後の心臓治療となった。今その子、孫や関係者から感謝されているという。

1995年ネルソン大管長（現在）はN.A.マックスウェルらと中国の李嵐清（りらんせい）第一副首相から公的に北京の招待され訪中している。

なお、ネルソン大管長は大管長に就任して間もない2018年春の総大会で、十二使徒にゲリット・W・ゴング（「江文漢」。中国系アメリカ人）を召している。このことについて、「彼の任命は教会が中国との関係をよりよいものにしたいという期待を示しているのかもしれない」と香港の南中国朝刊（SCMP)国際版（ネット, 4/1付け）は述べている。

 

（付記：

・ネルソン大管長は東欧に教会を設立するのに力と尽くしている。5年に31か国を訪問した。

　・朝鮮戦争に従軍医師として参戦。

　・改宗者。16歳でバプテスマを受けた。両親が当時お休み会員であったため。

　＊私は隣国中国の言葉を多少話せることは、教養の一部ではないかと思っている。ちょうど英国人の教養ある人たちがフランス語を多少知っているように。）