2005年にソルトレークトリビューン紙記者が作成したまとめによる
と、世界の主要なモルモン教徒の人口は次のような数字である。教
会が聖餐会の出席人数を発表しなくなったため、活発会員数は種々
の資料をもとに算出した推計値である。(米とアフリカ諸国を除い
てある。定着率は与えられた数値をもとに沼野が計算した。)
I
・・・・・登録人数・・ 活発会員・定着率
メキシコ・・850,000・・205,299・・24.1
ブラジル・・743,182・・199,645・・26.8
チリ・・・・・520,202・・ 103,735・・19.9
フィリピン. 526,178・・ 131,544・. 24.9
II
英国 176,998・・・61,949・・・34.9
カナダ 156,575・・104,750・・・66.9
日本 119,267・・・26,816・・・22.4
豪・・・・・・102,773・・・48,775・・・47.4
NZ・・・・・・91,373・・・39,915・・・43.6
ドイツ・・・・・36,721・・12,852・・・・34.9
フランス・・・32,353・・11,323・・・・34.9
この統計によればメキシコ、ブラジル、チリ、フィリピンの4カ国
に50万人以上の登録会員がいて突出している。ただ定着率がいずれ
も大変悪く、改宗過程がかなり粗製濫造のそしりを免れず定着の過
程もうまくいっていないと思われる。しかし、それでも活発会員が
10-20万人に達していて、カナダを除いてIIのグループを大きく引き
離している。(定着率がこのように低いことから会員数がアメリカ
以外の方が上回るということは実質からほど遠いことがわかる。)
IIのグループは英国、カナダでも会員数が20万人を超えず、日、豪、
ニュージーランド(NZ)が10万前後、ドイツ、フランスでは4万
を切っている。もちろん活発会員数はずっと下回るわけであるが、
日本はドイツ、フランスなどヨーロッパの諸国に似た規模であり、
停滞状態にある点でも共通している。
この状況はグラフで見ると分かりやすい。
http://www.sltrib.com/extras.mnginteractive.com/live/media/site297/2005/0728/20050728_034025_LDS_worldwide.pdf
I のグループが途上国で、IIのグループが先進国であることが一目
で読み取れる。日本はヨーロッパ諸国と同様、現代化され世俗化さ
れた社会であるため、宗教が不人気な状況にあり信仰に入る人が少
なく、信仰を維持することも困難な環境であると考えられる。
ヨーロッパでは一般にキリスト教会の礼拝に出席する人口が減少の
一途をたどり、キリスト教の価値観を持つ市民も種々の慈善活動や
ボランティア活動、NGO活動に専心するようになっていると言わ
れる。(ウオルター・バン・ビーク)。
情報源:上記ソルトレークトリビューン紙Amy Lewis 記事
Amy Lewis は www.lds.org; www.cumorah.com; Encyclopedia of
Mormonism, Dialogue: a Journal of Mormon Thought によっている。
関連記事:本ブログ 4/2 メキシコ、ブラジル、比における定着率
3/25 チリの予期せぬ伝道事情
[付記] 21世紀に入って以降 日本の定着率がどれくらいであるか、
日本においてできるだけ事実に近い数値を推定したいと考えてい
る。
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モルモンについて真剣に考えようとすればするほど
モルモン書とは何か?
聖書とは何か?
キリスト教とは何か?
キリストとは何か?
イエスとは何か?
まるで深い深い海の底を潜るようで…。
このまま教会が世界で順調に成長していくとは到底思えず日本では先は更に見えず。それでも教会機関紙のプロパガンダ色は薄まらず。うちの扶助協会会長が「日本の教会の若者が駄目なのはインスティチュートのせいよ!」と看破した?のも何だか納得してしまいました。
とはいえこの現状を打破する端緒はモルモン書(聖書)と最初の示現(過去の歴史)にあると思って頑張っています。
キリスト教は新興宗教で無くなったのをジョセフはもう一度新興宗教に戻したと思うのですが、モルモンは段々まるで過去のキリスト教が辿ったような道を進んでいるような気がしてなりません。
内部にある程度多様性と矛盾を許容しないとモルモンも硬直して行き詰ると感じています。
その意味で教会機関紙と対になるようなフォーラム誌が今は無いことを残念に思います。
16歳でモルモン教会に出会った私は心中一部でこのキリスト教を通じて西欧の文化を知る窓を開けることになる、と直観していました。そして、聖書の知識、英語はもちろん聖書の原語、キリスト教史、欧米の文化などをある程度学んで、世界を見る(解釈する)ことができるようになったと思っています。(今は欠けていたイスラム理解、アラビア語学習に時間をさいています。しかし、外へ出ていくというよりこれまでの延長線上にあると思っています。)
今はInternet 上の資料や情報が迅速・豊富で印刷物がおされ気味ですが、仰るように「教会機関紙と対になるような」M・フォーラム誌のような存在が今は無いことを私も残念に思います。しっかりした解説やある程度分量があり、読み応えのある記事は刊行物の方が優れていると思うからです。サンストーン誌やダイアログ誌が存続していることにもそれがうかがえます。
ワサッチさん、本当に真剣の考えていますか
私にはそう見えませんね
何故御霊を受けようとしないのか
本当は御霊を信じてないのでしょう
御霊を受けていれば、迷いは無い。
ただ、今の教会の現状はひどすぎる
あなたのように「御霊を受けようとしない」のでしょうね
ついでに神殿結婚・離婚率もあるといいですね
総大会で定着率に触れない教会はフェアでない気がします
発表していません。上の投稿の情報源をご覧になったでしょうか。記者がいろいろな情報を元に作成したものです。
神殿結婚の離婚率、大変重要な項目だと思います。以前社会学者か誰かが発表していたような記憶があります。結局、気づいた研究者が地道な調査を行って得るか、どこか行政か研究機関が行った統計から分析するのだろうと思います。
最後のコメントですが、逆に定着率のような統計について公式の場で触れるような教会(宗教組織)があれば教えてください。
これが正しいのであれば各ユニットの資料から作成したのでは?
各国の管理本部から資料から集めたか
ユタの教会本部からリークしているのではないでしょうか?
>最後のコメントですが、逆に定着率のような統計について公式の場で触れるような教会(宗教組織)があれば教えてください。
他の教会がしているという意味ではないです
大管長が公正な神の前で発表できる数なのかどうか
ってことです
それでよしとされるならいいんでしょうが
神殿結婚・離婚率も教会本部がその気になれば出すのはたやすいでしょう
まず現実を受け入れないとこれからの方向性がいつまでも見えないでしょうね
いつまでも幻想を見続けたいのか見続けさせたいのならならそれでいいと思いますけど