アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

上村松園と鏑木清方

2010-09-11 15:34:14 | 美術・芸術
西の松園、東の清方。
明治時代の美人画の代表的な画家です。
松園は京都、清方は江戸。じゃなくて東京。

どちらも大好きです。

清方の方は、ここ数年でも大きな展覧会に2回ほどありましたし、鎌倉に「鏑木清方美術館」
がありますので、本物は何回も見ました。

清方の美人画も本当に美しく、展覧会はどれも大盛況。
ファンはたくさんいます。(なぜかオバチャマ方のファンが多い気が・・・)

印刷でしか、松園を見たことのなかった私は
「清方と松園って、すごいよく似てるな~。弟子だったのかな~。」
なんて、勝手に考えてました。

もちろん、弟子なんかじゃありません。
でも、それくらい似て「見えた」のです。

が、実際松園の本物を見たら
「あらやだ、全然違うじゃないの!」

清方の美人画は、絵の前に行くと
「きゃぃーん!! ス・テ・キー!! いいわぁー!!」
と、みーはー的感覚も混じりつつ、身をよじって感嘆し感動するのであります、ワタクシの場合。

が、松園の美人画は、そうではありませんでした。

「綺麗・・・」
と口の中で言ったきり、気がつくと「きをつけ」の姿勢で絵の前に立っているという感じでした。

なにしろまっすぐなのですよ。そのまんまの直球なの。

「清方の粋、松園の野暮」
これも言われる。

意味わかりませんでしたね。
あの気品と美しさに満ちあふれる松園の美人画が、なんで「野暮」って言われるの?って
憤慨しておりました。

これも、なんとなーくわかってきました。

ワタクシ流に、ものすごく平たく例えて言うならば

清方の美人画は「モード雑誌の、綺麗なあこがれのお姉さん」

一方松園は「○○新聞社主催写真コンテスト ファミリー部門最優秀作品」

という感じ。(わかる??)

・・・つづく・・・