アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ふるさと

2010-11-26 18:50:54 | 日記
生まれも育ちも鎌倉です。
結婚するまで24年間、暮らしてました。

でも、鎌倉を離れて、もう25年以上になり、両親が鎌倉の家を売って、私の住む町へ引っ越してきて
10年以上になります。

もう、すっかり他人の街だ・・・。

と、思っていました。

最近、子ども達も手が離れたし、用事があって鎌倉に一人でいくことも、年に数回あるけれど
やっぱり「他人の街」を感じていました。

が、今日、何十年ぶりかで、妹と鎌倉に出掛けました。

旧友にばったり出会ったり、幼なじみの友だちのお母さんに何十年ぶりかで会ったりしました。

私は鎌倉を離れてしまって、なんだか観光地化されるばっかりの鎌倉に他人を感じ、愛着が
薄れる気分だったけど、昔通り、ここで暮らしてる知り合いがいて、みんな「昔の空気」を
そのまま持っていて・・・

じっとよく見ると、雑踏の小町通や鎌倉駅周辺にも「昔の空気」が漂う場所があるのに、今日気がつきました。

たぶん、妹と一緒だったからだと思います。
妹は、私が嫁いで家を出てからも、10年くらい鎌倉の家にいたし。

昔のままの空気に出会うと、なんだか泣きそうになってしまいます。

「もう、私の家は知らない人が住んでいて、私の家は無いんだ。親もここにはいないし。
知らないお店がいっぱいできて、もうここは知らない街。」
と、なつかしさをわざと封印してたのかもしれません。

ふるさとなのに、帰る家が無いというのは、実はかなり寂しい。
だから、懐かしさは、あんまり感じたくなかったんだと思います。
寂しさに飲み込まれそうで恐いからね。

でも、妹と一緒だと、怖さも半減して、観光を楽しめる。
血のつながった家族はありがたい。

この年になると、いろいろ考えますね。
生まれ育った街には、やっぱり、自分の性格のルーツがあるんだなぁ。

そんなこと、今まで考えもしなかったですけど。