アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ぐだぐだの意義

2013-08-02 13:56:04 | 心や気持ちのお話
繰り返し起こり、自分を苦しめるシチュエーション・人間関係のパターン。

「またこれか・・・」

わかっているのに、また穴に落ちてしまう苦しみと自己嫌悪。
「さっぱり、自分は成長していない・・・。」

あきらめない。目をそらさない。
「もう、そんなこと、こだわってません。」
なんて、かっこうよく嘘つかない。

いいじゃん、とことんぐだぐだ悩んで苦しんだらいい。

「なぜ、自分はこうなってしまうのか?」
「本当のところはどうなのか?」
「では、自分はどうありたいのか?」
「そのためには、どうしたらいいのか?」
「そうできないのは、なぜなのか?」・・・

他者にまき散らすのではなく、原因を他に求めるのでなく、じっと自分の内側に向かって
注意を集中していきます。

すぐに解決できるとは言いませんが、何年もかかるかもしれませんが、そういう姿勢を
持ち続けることが、解決、自分の解放に、必ずつながっていくと思います。

私は、アートセラピストとして、たくさんの方と数え切れないほど何回も
コラージュを作ってきました。

出来上がったコラージュ作品を見て、「ふり返り」を行うとき、ふと気になった部分を指して
「このモチーフ、ここに貼ったのですね。」とか
「このモチーフ、何回も出てきますね。」
とか、言うことがあります。

別に、答えを求めているわけではありませんので、どういう反応でも良いのですが、
そういう私の投げかけに対し
「はぁ~、そういえばそうですねー。なんか、貼りたかったから・・・」
で終わる方もいますし、ハッとしたように
「そういえば~」とか
「もしかすると、これって~」
など、重大な気づきにつながる方もいます。

私は、アートセラピーのワークの中では、誘導などしません。

私たちはただただ、表現するプロセスを楽しみながら作品を作り、暖かい興味と承認の思いで
その作品を見つめるだけです。

アートワークを通して、「気づき」というおみやげを受け取れる人というのは、日頃、
苦しくても格好悪くても、真面目に前向きにぐだぐだ悩む人ではないかと思っています。

ぐだぐだは無駄ではない。
すばらしいおみやげつきよん。