アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

あたしの番と言われても・・・

2013-08-09 10:32:02 | 心や気持ちのお話
さ、今度はあーたの番よ、と私が私の方を向く。

そうすると、どうなってしまったか? 

「わーい!」と喜ぶどころか、私は身動きできなくなってしまいました。

自分の好きなようにすればいいのですが、それがうまくできないのです。

驚くほどできませんでした。ていうか、今もできない。

ほんの些細なこと、例えば、ちょっと贅沢して、自分の分だけ○ーゲンダッツアイスクリームを
買う、なんてことすらできませんでした。
(たぶん、今もできません)

夫が子どもが具合悪いから、口当たり良く栄養価が高いものを食べさせよう・・・
みたいな状況なら、全く抵抗無く積極的に買えちゃうのにね。

もう全く自由な状況になっているのに、自分の行動は前と全然変わらないの。

全然行動が変わらないのは、無論、考え方とか気持ちが全然変わらないというか、
変われないからなんですが。

やっぱり罪悪感あるんだよね。

つまり、夫を裁いていたのと全く同じ物差しで、自分のことも厳しく裁いているわけです。

不思議なことです。

夫を裁くのと自分を裁くのが、全く同じ強さで、自分の心の中で起こっていたのですよ。

しかも、全くの無意識のうちに。

まさに鏡です。

世の中にはいろんな人がいますから、自分の番が来た時
「くうーっ、さんざん自分勝手やってくれたわね!今度は私の番よ。見てなさい!!」
とばかり、怒りや復讐心をエンジンにして、がんがん進んじゃう人もいると思います。

私もそうなると思ってました。が、実際には、そんなふうにはできませんでした。

わたしにとって、夫はあくまで「正しい鏡」でした。

つまり「それでよかったんだ。」と、許せるというか認めることができて初めて、自分のことも
「自由にやっていいよ。」と言える・・・
という、非常にめんどくさいプロセスが、私にとっては必要だったのです。

はっきり言えば、今もその最中なのです。

行ったり戻ったりの、ね。