アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

人形劇 2

2010-02-24 16:12:32 | 日記
この「新三銃士」のお人形は、木でできているようです。

木だから、表情は硬い。はず。

目は、閉じたり開けたりや、目玉が左右に動きますし、口も開けたり閉じたりできます。
これは、人間と同じですね。

でも、木だからねー、頬を動かしたりできないわけで、基本硬いわけです。

それなのに、どういうわけか、表情がリアルに感じられてしまうのです。

特に、リシュリュー枢機卿やミレディが秀逸。(悪役ばっかりですが)

照明とかカメラの角度とかの技術ももちろんあるのでしょうが、うつむいてガラスの大きな
目玉がギョローと動いたり、細い目や指先が鋭く動くだけでも、たかが人形なんだけど、
何とも言えず不気味なの。

「なぁんか、悪いこと考えているよねー。」
というのが、無言のセリフと人形の細かな動きだけで、わかってしまう。

人形劇って奥が深そうですね。

見る側の感性や洞察力が問われているようで、案外大人向きの芸術なのかもしれない、
などとも考えます。

同じようにミレディがうつむく場面を見ても
「ミレディは悪いことがバレて、言うことが無いから下向いてるんだ。」
って、子どもなら単純に解釈するかもしれません。

が、大人はその場面を見て
「ミレディは、強がってるけど、本当は哀しいんだな・・・」
と、感じることができる。

人形劇は、人形ゆえに、幅広い年代の人が見ることができて、そのレベルに応じた見方を
楽しむことができるんだなぁと、おとなのおばちゃんになって見たワタクシは感心いたしました。

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