書名:メタルカラーの時代 (1~3)
著者:山根一眞
出版社:小学館
出版年:1993-1998年
ジャンル:ルポタージュ
メタルカラーの時代は、山根一眞氏が1991年から週刊ポストで連載していたルポで、日本が優れた技術を有していると考えられている分野について、現場のルポや技術者へのインタビューで構成されていました。
内容紹介
1:貿易黒字の原因として、米国から攻撃され続ける日本の「工業」。この古びた言葉の中身が、これほど驚きにあふれ、チャーミングなものだったとは。「ホワイトカラー」の背後で日本を支え続けてきた技術者「メタルカラー」たちの衝撃の証言集。
2:史上最小の道具「LSI検査針」実現の頭と手、たった1回の実験で成功したリチウムイオン電池、大震災で緊急停止した神戸製鋼炉の復活。先端工業国日本を支えるメタルカラーたちが日本の秘密を明かす44話。
3:純国産のH-2ロケット、世界一の明石海峡大橋。日本には未来に誇れる技術がある。創造的技術者「メタルカラー」たちが、その秘密を余すところなく語った。〃底冷え日本〃に元気を取り戻すモノ作り奮戦記。
メタルカラーとは、現場職のブルカラー、事務職のホワイトカラーでもない、創造的工業技術者を指す、山根氏の造語。
ちょうど、管理人が研究者として仕事を始めた頃に出版された単行本シリーズで、当時はワクワクしながら読みました。
それからおよそ30年、様々な技術開発の現場での不正や捏造が日々、ニュースで取り沙汰されるようになってしまいました。あの頃の技術者魂はどこへ行ってしまったんでしょう
久しぶりにこの本を手にして、そんなことを考えてしまいました。
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