書名:光る壁画
著者:吉村 昭
出版社:新潮文庫
出版年:1984年
ジャンル:医療ドキュメント(小説)
内容紹介(背表紙説明より)
胃潰瘍や早期癌の発見に絶大な威力を発揮する胃カメラは、戦後まもない日本で、世界に先駆けて発明された。わずか14ミリの咽喉を通過させる管、その中に入れるカメラとフィルム、ランプはどうするのか・・・。幾多の失敗を乗り越え、手さぐりの中で研究はすすむ。そして遂にはカラー写真の撮影による検診が可能となった。技術開発に賭けた男たちのロマンと情熱を追求した長編小説。
小説ではありますが、医療ドキュメントと呼んでも良い作品でしたね。
胃カメラは100年以上も昔の1898年にドイツで開発が進められましたが失敗。
昭和24年(1949年)、東大医学部分院の医師がオリンパス光学工業(現オリンパス)に「胃の中を見るカメラを作って欲しい」と相談したことから開発がスタートします。
1950年には白黒フィルムの胃カメラが試作品として完成したものの、臨床で使えるような代物では無く、その後もオリンパスと医師たちは改良を重ね、今のファイバースコープ型の胃カメラへと進化していきました。
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