2019年に訪れた鳥羽水族館での様子を再録しています。
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『Jコーナー 日本の川』にやって来ました。
国内の河川に棲む淡水魚をメインにしたコーナーで、滝が流れる渓流をイメージした水槽のレイアウトがとても良くって、見ていて飽きません。
淡水生物の採取、観察、飼育が好きな管理人にとって、コイツは気になる存在です。
水生昆虫のタガメは滋賀県では2006年以降明確な採取記録が無く、絶滅したとされています。管理人の市のレッドデータブックでは2017年に絶滅種として記載されました。
ゲンゴロウも滋賀では絶滅したとされていて、琵琶湖博物館でもタガメ、ゲンゴロウの生体展示は中止となりました(原則、琵琶湖や県内の水環境に生息している生物を展示しているため)。
子供の頃は夏になると川や湿地でタガメやタイコウチ、ミズカマキリ、ゲンゴロウを捕ったのに、まさか数十年でレアな昆虫になってしまうとは思いませんでした
『Hコーナー 人魚の海』では、国内の水族館で唯一飼育されているジュゴンのセレナを見ることができます。
生憎、水面に浮かんだ白菜(?)の葉をひっくり返ってムシャムシャ食べてるところで、こんな写真しか撮れませんでしたが・・・
セレナは1987年に日比友好の印として当時のフィリピン アキノ大統領から贈られ、この鳥羽水族館にやって来ました。
あれっ セレナの相棒のアオウミガメのカメ吉が居ないと思ったら、別の水槽で泳いでました・・・。
セレナとカメ吉は元々一緒の水槽で暮らしていて、過去にカメ吉を離したところ、セレナの食欲が落ちてしまい、元に戻すと再び体調が回復したという話があるほど仲良しコンビで、絵本の題材にもなりました(ふたりはいつもともだち、もいちくみこ作、金の星社、1999年刊)。
どうも、カメ吉君が成長とともにセレナを噛んだりするようになって、1日の大半はこうやって別々の水槽に分けるようになってしまったということです。
ちょっと寂しい話ですね
『Iコーナー 極地の海』では厳しい極寒の環境に暮らす動物たちが展示されてます。
バイカル湖に棲むバイカルアザラシはその樽みたいなコロコロした身体がめっちゃ可愛いアザラシですね。
そして、管理人が鳥羽水族館でスナメリの次にお気に入りなのが、このイロワケイルカ(通称 パンダイルカ)。
南米チリのマゼラン海峡に生息する冷たい海を好む小型のイルカで、国内で初めて公開したのがこの鳥羽水族館でした(1987年)。
他のイルカと違ってなんでこんなツートンカラーになってるのか不思議ですね。
浮遊性の腹足類(巻き貝)の仲間のハダカマキガイ。
学名のクリオネと呼ばれることの方が一般的かな。 ハダカマキガイじゃあそんなに人気にならなかったと思います(笑)
羽根をパタつかせて水中を漂う姿から、「流氷の天使」とも呼ばれます
ラッコもこのエリアで飼育されてますが、ずっと水中を泳ぎまわっててうまく撮影できませんでした
この写真は2014年に撮影した鳥羽水族館のラッコです。この時はタライ抱えて浮かんでました
ラッコはピーク時には国内で122頭が飼育されていましたが、今は野生のラッコ保護のために輸出入が禁止され、国内ではこの鳥羽水族館と福岡のマリンワールド海の中道にいる3頭だけになってしまいました。
日本でラッコを見ることができるのもおそらくあとわずかです。。
つづく
過去記事<古代の海と珊瑚の海へ(2019年)>
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