ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

12月6日、222回目の「火曜行動」です。

2016-12-06 19:37:07 | 火曜日
222回目の「火曜行動」です。

朝から天気予報士が何度も言っていた通り気温がどんどん下がってきました。








大阪城公園内は落ち葉だらけです。掃除は大変だけど美しいぐらいです。




府庁前に到着です。大勢の方々がすでに来られスタンバイしておられました。

12時きっかり222回目の「火曜行動」の始まりです。




今日のレポーターはハルモニ会の木村さんです。




長崎さんの第一声が響き渡りました。

☆長崎さん

 6年前民主党政権ができたとき、親の収入にかかわらず、外国人学校も含めた全ての高校に授業料無償化の制度ができました。これは子どもたちの教育の権利を守るという理念に基づいています。しかし、朝鮮学校だけが待たされ続け、安倍政権になった時には該当する条文まで削除されてしまいました。


 朝鮮学校に対する差別は戦後からずっと続いていましたが、長い闘いの中でJRの通学定期券が使えるようになったり、高校生の全国大会に出場できるようになったりと、差別はおかしいという方向に向かっていた時期もありました。


 しかし、おおさか維新の会や安倍政権の登場でその方向が変わってしまいました。それはヘイトスピーチの横行と無関係ではありません。
 おおさか維新の会が「大阪で万博をしたい」と言っていますが、差別があれば恥ずかしくてできないはずです。


 先日、龍谷大学の授業で学生を相手に話をしました。中大阪の生徒と教員、京都のヘイトスピーチに心を傷つけられた生徒たち、ふたつのドキュメンタリーを見せ、自分が日本人なのになぜ朝鮮学校の運動に関わっているのかを話しました。


 すると、学生から「実は自分の祖父は在日」「祖母がまさにその京都の朝鮮学校の設立に関わった」というような感想が出てきました。また、「ボクシング部と親しくしている」など、朝鮮学校と普通に付き合っているという感想もありました。


 大学生になってから出会うのも大切ですが、幼いときから出会えるような場を作っていきたいと思っています。


 先週は福島朝鮮初級学校の子どもたちが、秋祭りのフェスタで自分たちが集めたお金で買ったカイロを持ってきてくれました。作文も読んでくれました。その中では、学校に石が投げられたことに心を痛めたこと、あるいは女優になりたいという将来の夢が語られました。こうしたことを大阪府は知っているのでしょうか。


 沖縄の辺野古・高江の闘いと朝鮮学校の闘いとはつながっています。
 『標的の村』の映画監督三上智恵さんの話で、沖縄の若者の全てが必ずしも政治に意識が高いわけではないが、どうして人間がどうしても人間として許せないことに出会った時、諦めずに闘い続ける姿を示すことで、諦めていたり無関心であったりする若者が変わっていくということがありました。


 学校を守る姿を見せることで次の世代につながっていっています。子どもたちは上から強制されたり、義務として行っているのではありません。(レポート木村)








風がどんどんきつくなっています。









大阪第4初級のオモニ会の方々、赤ちゃんを抱いてこの寒空に佇んでいるのは元舞踊手です。素敵なオンマになりました。







火曜バンド、今日は三人で頑張ってくださいました。




イケメン三銃士健在です。





大阪市大の伊地知先生と三回生の学生さんが来てくださいました。












ポンスンハルモニもいらっしゃいましたか。








風がきつすぎて髪の毛乱れまくりでした。










熟女美女軍団勢揃いです^o^








府庁の玄関前の紅葉はすごいでしょ?





風が強すぎて何回撮り直しても貞子さんのようになってしまいました。





アピールリレーです。トップは大阪朝高オモニ会会長の沈さんです。

☆ 沈美福オモニのアピール

 私は息子を朝鮮高校に通わせています。長男は朝鮮大学に通っています。次男も3年生で、このまま二人とも一度も無償化の適用を受けられないままになりそうです。


 多様性のある社会のために、子どもたちの学ぶ権利を認めてほしい。私たち一人一人の力は弱いけれど、みなさんの力を集めてがんばりたい。(レポート木村)





道行く人々が共感のメッセージを送ってくださっていますか。





向かい側では生野初級のオモニ会の方々が火曜バンドに合わせて歌をうたってくださっています。




真ん中の韓さんは懐かしい教え子です。舞踊部でしたが、歌もいけますね^o^





大阪第4のオモニたちも、、、





長崎さんがニョニョさんも詩の朗読をと促してくださいました。





寒すぎて口の中が動かなくて何回も噛みました。

原詩はハングルで書きましたが、今日ここで朗読しようと急遽訳してみました。スムーズに訳せませんでしたが・・・





「火曜行動のオモニ」

            ニョニョ

今日も上ってこられましたねハルモニム
若者も一息では上ってこれない坂道を
「火曜行動」への厳しい道のりを

一日二日ではない長い月日
一体何が老いたハルモニムを
大阪府庁前に立たせたのでしょう

80数年前 大阪で生まれ
祖国の解放と共にはじめて
アヤオヨ学び希望を見つけたけれど

吹き荒れる学校閉鎖の風に追われ
中学卒業の日も迎えることができず
針仕事一筋で家計を支えたハルモニム

4人の子どもたちを朝鮮大学校に送り
家庭を守る為ひたすら働かれたハルモニ
教職に就かれていたご主人が先立たれた時
あなたは涙を払い立ち上がられましたね

学校を奪われた悲しみ繰り返させないと
子どもたちと孫たちの心のふるさとを
今度は私が必ず守ってみせると

雨が降っても風が吹いても
明るい笑顔でビラを配り
府庁前に凛と立たれるハルモニム

苦しい時はハルモニムを見つめます
すれば 力が湧き 勇気が出ます

お歳を伺って何になりましょう
きちっとまとめた髪は真っ白でも
学校を愛し子ども達を想う熱い心は
陰りなく清い眼差しに宿っています

黙々と生きる意味を教えて下さるハルモニ
誰もが頭を垂れ語ります
ポンスンハルモニは私たちのオモニだと
「火曜行動のオモニ」だと








長崎さんが繋いでくださいます。


☆長崎さん

 経済の逼迫で、行きたくても朝鮮学校に行けないという子どもが何人も出てきています。これは子どもに対する虐待です。


 1月26日には補助金裁判の判決がでます。公正な判決が出るよう、葉書でたくさんの応援があることを示していきましょう。


 韓国できむきがんさんの『在日バイタルチェック』の公演が始まりました。今韓国では238万人もの人がキャンドルデモに参加してパククネ政権の退陣を訴えています。


 私たちも、韓国、沖縄の闘いに学びましょう。(レポート木村)





オモニたちまだ歌って下さっています。









あちこちの生野かいわいのオモニたちです。







申千玉さんもアピールです。

☆オモニ


 生野は住民の4分の1が在日です。その生野にある私たちの学校は1946年に創立し、70周年を迎えました。なぜ朝鮮学校への差別がなくならないのでしょうか。大阪府知事・職員は自分が差別していると思っていないからです。そしてそれを恥とも思っていません。わたしはそれに腹が立ちます。


 ある時は本当に好意的だった大阪府が、どうして知事が替わるとこうなるのでしょうか。 私たちは何も難しいことを言っているのではありません。絶対に諦めません。この声を耳に、心にとどめておいてください。来週も来ます。(レポート木村)





ハルモニ会のクッスンさんが参加者の皆さん方に愛のキャンディの配達です。いつもいつもコマッスムニダ!



火曜バンドの古賀さん登場です。

☆古賀さん

 知事は大阪府の代表に選ばれたからには、一部の人だけの言うことを聞かないでください。


 私はPTAの会長をしたこともありますが、今の日本の中学校は本当に荒れていて、授業が成立しないところもあります。一方、朝鮮学校では子どもたちが生き生きと過ごしており、日本の学校の手本になります。これを大阪府が守らなくてどうする。


 この行動に耳を傾け、補助金を再開する勇気を持ってほしい。(レポート木村)














最後はみんなで「この坂を上れば」を合唱しました。合唱の写真や詩の朗読の写真は松尾和子さんが写して送ってくださいました。


合唱後いつもの駐輪場で反省会です。





伊地知先生が連れてこられた学生さんを紹介されました。















李鉄さんがアピールされました。


来週も頑張ろうと誓い合いました。

















大阪城公園内に可愛い電車が走っていました。


寒いので森ノ宮まで歩き組の三人で、あったまる定食食べて帰りました。来週も頑張ります。
















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詩「火曜行動のオモニ」

2016-12-06 09:46:57 | 詩・コラム

今日は222回目の「火曜行動」の日です。この詩を朗読させていただきますね。

「火曜行動のオモニ」

            ニョニョ

今日も上ってこられましたねハルモニム
若者も一息では上ってこれない坂道を
「火曜行動」への厳しい道のりを


一日二日ではない長い月日
一体何が老いたハルモニムを
大阪府庁前に立たせたのでしょう


80数年前 大阪で生まれ
祖国の解放と共にはじめて
アヤオヨ学び希望を見つけたけれど


吹き荒れる学校閉鎖の風に追われ
中学卒業の日も迎えることができず
針仕事一筋で家計を支えたハルモニム


4人の子どもたちを朝鮮大学校に送り
家庭を守る為ひたすら働かれたハルモニ
教職に就かれていたご主人が先立たれた時
あなたは涙を払い立ち上がられましたね


学校を奪われた悲しみ繰り返させないと
子どもたちと孫たちの心のふるさとを
今度は私が必ず守ってみせると


雨が降っても風が吹いても
明るい笑顔でビラを配り
府庁前に凛と立たれるハルモニム


苦しい時はハルモニムを見つめます
すれば 力が湧き 勇気が出ます


お歳を伺って何になりましょう
きちっとまとめた髪は真っ白でも
学校を愛し子ども達を想う熱い心は
陰りなく清い眼差しに宿っています


黙々と生きる意味を教えて下さるハルモニ
誰もが頭を垂れ語ります
ポンスンハルモニは私たちのオモニだと
「火曜行動のオモニ」だと

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