ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

消えたヒロイン

2021-07-29 19:50:54 | 徒然の記

 「是非ともブログにしておきたい」のは、我那覇真子さんのことです。この数日、オリンピックの報道を横目にしつつ、ほとんどの時間を我那覇さん関連の動画に費やしました。

 昨年、依田氏との公開討論の後、すっかり我那覇さんの姿が見えなくなりましたので、どうなっているのかと、ネットで検索しました。

「チャンネル桜沖縄支局の醜い争い、依田啓示vs我那覇真子」

 こんな見出しが見つかると、次々に関連の動画が探せましたので、それを一つずつ見ました。依田氏と我那覇さんの対立でなく、現在では我那覇さんと水島社長の争いとなり、第三者から見れば、「不毛な醜い争い」となっていました。

 オリンピックの報道だけでなく、この争いも、私の気持ちを暗くします。昨年5月に行われた、「公開討論」の感想をブログにしていましたので、一部を転記します。

 「私は、公開討論の動画を見る前から、依田氏がどんな人間であるのか、知っていました。」「彼女が、氏のような邪悪な人間と、本気で論争する気になったのが、間違いでした。」「言葉尻を捉え、奇妙な理屈で押し返されると、彼女の人格は崩れてしまいます。」

 「良心に訴えようと、哀願しても、氏には通じません。」「すくんだ蛙を、料理する蛇のように、邪悪な喜びを与えるだけでした。」「立会人として司会を務めたのは、チャンネル桜の水島社長でしたが、」「果たしてこの人が、適任者だったのかも、疑問があります。」

 この時私はすでに、水島氏への疑問を述べていました。

 「水島氏は、依田氏の身辺に警察の捜査が及んでいることを、知っていたと聞きます。逮捕されるかもしれない人物と、どうして公開討論をさせたのでしょう。」

 氏は傷害事件を起こし、警察から事情聴取を受けている被疑者でした。警察にシラを切り続ける氏の不誠実さを知りながら、水島氏は、犯罪が確定していない段階なので討論させたと言いますが、私ならこんな人物との討論はさせません。

 「我那覇さんも依田氏も、" チャンネル桜・沖縄の声 " に出演していた仲間です。」「水島氏と彼らの関係を、上司と部下というのか、社長と契約社員と言うのか知りませんが、私なら公開討論をさせません。」「正義一筋で、猪突猛進する彼女と、天才詐欺師のような氏に、」「中身のある議論ができるのかどうか、水島氏には分かっていたと思います。」

 この時の私の思いは、今でも変わりません。

 「関連する6本の動画で知ったのですが、水島氏と我那覇さんの間には、引き返せない溝ができていました。」「我那覇さんと依田氏の意見が噛み合わず、彼女が錯乱状態になっても、水島氏は仲介しませんでした。」「おそらく彼女は今回の討論で、依田氏だけでなく、水島氏についても失望しただろうと思います。」

 これが昨年の、私の感想ですが、どう見ても公平な司会者とは思えない水島氏でした。この時はまだ、水島氏と我那覇さんの感情的なもつれでしたが、今回は、水島氏に対する、那覇さん親子と江崎氏の憎み合いに発展していました。

 水島氏が我那覇さんを、沖縄で戦うヒロインとして育てたのは事実です。沖縄を支配しているマスコミは、「琉球新報」と「沖縄タイムス」の二紙で、反日左翼思想を発信し、国益を損なっています。こんな厄介な沖縄に、「チャンネル桜・沖縄の声」を開設したのは、水島氏の力でした。

 中国が土地を買い占めている北海道に、「チャンネル桜・北海道の声」を開設したのも、水島氏です。土地の爆買いを許している自民党政権と、中国の密接な関係を国民に知らせたのも、水島氏の活動があったからです。氏を「保守活動家」というのか、「戦う保守」と呼ぶのか、いずれにしましても日本とって重要な人物の一人です。

 そこを評価した上で、私は氏の我那覇さんに対する姿勢に、疑問を持ちます。水島氏が彼女をヒロインとして育て、活躍の場を提供したのは認めますが、一途な彼女を、沖縄の拠点作りに利用したのも事実です。動画の中で彼らは、沖縄の保守活動に貢献したのは自分たちだと言い争っていますが、これは私に、というより多くの国民には、醜い争いでしかありません。

 水島氏の怒りは、我那覇真子さんでなく父親の隆裕氏と、フリージャーナリストの江崎孝氏に向けられるべきと思います。彼らもまた、ヒロインとなった真子さんを利用し、水島氏に対抗する保守活動を沖縄で展開している、と自負しています。そんな隆裕氏と江崎氏が、私には水島氏への恩義を忘れた礼儀知らずに見えます。

 水島氏の「チャンネル桜・沖縄の声」があったから、二人の活動が全国的に有名になったのです。「琉球新報、沖縄タイムスをただす県民・国民の会」を作り、草の根の保守活動を展開しているのは、隆裕氏です。会長は娘の真子さんですが、主体は隆裕氏です。元々、草の根の保守活動を提唱しているのは水島氏なのに、おそらく隆裕氏は、何も相談せず、独自に活動を展開しているのではないでしょうか。

 「琉球新報、沖縄タイムス」という厄介な新聞を相手にするのなら、水島氏と協力する姿勢が必要なはずですが、そんな配慮をしていないのだろうと思います。またフリージャーナリストの江崎氏も、「チャンネル桜・沖縄の声」のキャスターとして有名になったおかげで、自身の「狼魔人日記」というブログにも、箔がついたのではないでしょうか。

 江崎氏も一家言持つ、一徹な老人ですが、隆裕氏同様、お世話になった水島氏への礼儀はなさそうです。水島氏が「我那覇グルーブ」と言って、自分の番組の中で強く批判しているのは、ここに原因があると思います。

 一連の動画を見て、私が感じるのは、沖縄で保守が分裂するという無念さだけです。言い分は、どっちもどっちだとしか判断できません。

 同じ保守なのに、私を批判し責める人がいて、不愉快になる経験をしていますから、互いに感情的になっている時、無理に仲良くとは提言しません。感情が先に立っている時は、妥協も理解もありません。日本のためにならず、「反日左翼勢力が喜ぶ」・・という事実だけが残ります。

 水島氏も、私から見れば、懐の小さな保守人です。隆裕氏や江崎氏は、礼儀知らずの保守です。家族を大切にする真子さんは、「我那覇グループ」が離れられませんから、私にとっては「消えたヒロイン」です。

 立憲民主党と国民民主党は、感情でなく政治理念で対立していますから、水島氏と「我那覇グループ」の争いに比べますと、レベルが上に見えます。情けない姿を晒すのは、私だけでないと分かり少し安心しましたが、水島氏も我那覇真子さんも、「ねこ庭」の私ごときと同列に並べられ、誇りを傷つけられないのでしょうか。

 日本は、「和をもって尊しとなす」国ですから、時間はまだ十分にありますので、各位の奮起を祈念します。

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陛下の 「オリンピック開会宣言」 について

2021-07-29 14:11:45 | 徒然の記

 7月21日に「国難の美智子様」を書いて以来、ブログの更新が滞っています。「武漢コロナ」による外出自粛が続くなかで、オリンピックが始まりました。

 前回の東京大会で、昭和天皇は次のように開会宣言をされました。

「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します。」

 今回は、

「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」

 と述べられ、「祝い」という言葉がありませんでした。「武漢コロナ」が終息せず、世界的大流行と、不要不急の外出自粛要請が続く中での開催ですから、曖昧な「お言葉」になるのも無理はありません。陛下が開会宣言をされている時、椅子に座ったままの小池都知事と菅総理の姿がありました。

 「起立」のアナウンスが流れなかったため、途中から気づいて席を立つ小池氏と菅総理の曖昧な姿が放映されました。原因となったのは、バッハ会長の予定時間オーバーの長い挨拶と、会長による陛下のご紹介があったため、アナウンスのタイミングを失したというものでした。大会委員会が予定した挨拶の時間は、バッハ・橋本両氏で9分だったそうですが、二人が19分間喋ったと言います。橋本氏が6分、バッハ氏が13分でしたから、彼らは陛下の時間も気にせず、喋っていたことになります。

 今にして思えば、陛下を軽視する姿勢は、この二人から始まっていました。開会式をテレビで見ていた私は、長い挨拶とは感じましたが、感極まった二人が自分の気持ちを述べているのだと、軽い気持ちで聞いて言いましたが、大会の顔とも言える橋本・バッハ両氏なら、文刻みのスケジュールのタイトさを熟知し、陛下の「お言葉」の重要性も理解しているはずです。10分も予定時間を超過し、陛下をお待たせする非礼に気づかないとしたら、やはり問題視されて当然でしょう。

 私の心が沈むのは、開会式を含め、自分の受けている印象と、マスコミやネットで語られている意見との落差にあります。

 この困難な時期に、世界の祭典を決断した政府と大会関係者のご苦労に、私は率直な敬意を表しています。やるのかやらないのか、曖昧な世論の中で、ひたすら練習を積み重ねた選手たちに対しても、拍手を送っています。それだけでなく、選手たちの活躍する姿に我を忘れ、声援を送り、涙を流しています。

 「やはり、オリンピックはやって良かった。」と思っているのに、マスコミやネットの批判が、私の気持ちに影を作ります。「他人がどうであれ、自分は自分だ。」と言い聞かせても、批判を知れば気持ちが沈みます。

 簡単なことを言えば、開会式の陛下の「お言葉」についても、橋本氏やバッハ会長の予定無視の事実を知らなければ、彼らの非礼にも気づきませんでした。もうここまで来れば、国民の心を一つにし、無事大会が終わるようにするのが、私たちの勤めだと思うのに、相変わらず「オリンピック反対」を主張する政党や活動家たちがいます。

 マスコミは、国民全員で応援しましょうと盛り上げる一方で、オリンピックの不祥事や不始末や不手際を報道します。コロナ感染者の増加と、飲食街の人出に警戒せよと言います。いちいち聞いていたら、何もできなくなりますし、無視していたら、大変なことにもなりかねません。

 自分の信ずるものに従い、いたずらに動揺せず、淡々と生きることの難しさを、日々痛感させられています。息子たちの手本になりたいと思いながら、迷ったりためらったり、情けない自分を知る日々です。

 『近代の戦争( 日清戦争 )』は、机の片隅に置かれたままです。その前に、是非ともブログにしておきたいことが生じましたので、書評が何時になるのか、自分でも分かりません。

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