ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「企業団体献金禁止法」 - 10 ( 「西田昌司ビデオレター」 )

2024-12-12 14:38:03 | 徒然の記

 今日紹介するのは、11月13日の「西田昌司ビデオレター」です。「ねこ庭」の疑問に答える動画で、タイトルは次のようになっています。

 「大手マスコミが報道しない真実 企業団体献金の禁止に騙されるな ! 」

  「政治改革本部で私が発言したこと」「堕落したオールドメディア」

 21分41秒の動画を文字起こしし、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介いたします。すでに1ヶ月前の動画ですから、もしかすると気がつかなかったのは「ねこ庭」だけだったのかもしれません。

 〈 国民民主党・玉木代表の講演会での発言 〉

 ・企業団体献金禁止対象から、政治団体を除外しているのは、抜け穴を残しているもので何の意味もない。

 12月7日の「ねこ庭」で玉木氏の発言を紹介しましたが、氏の発言の本意が西田氏の説明で明確にされます。国民民主党が労働組合から献金を受けている事実を明らかにし、立憲民主党や他の野党を批判している意見だったということです。

 事実を知れば、なるほど国民民主党は立憲民主党の仲間になれませんし、野田氏の自由民主党への攻撃も迫力がなくなります。お陰で11月29日の毎日新聞のトピック記事の、有料部分の内容も推測できました。

 西田氏の動画が拡散されるのをみて、慌ててトピックニュースにしたのかもしれません。そうでなければ反日の同社が、立憲民主党の不利になる記事をネットで配信する理由が見当たりません。新聞記事で扱わずネットで配信し、肝心の説明を有料にするところからは同社らしい姑息さが伝わってきます。

 以下、西田氏の動画の文字起こしです。

 ・昨日朝から自民党本部で「政治改革本部」の総会がありまして、石破総裁も出席されて、いわゆる政治と金の問題、これをどう言うふうにして、二度とああいう事件が起こらないようにするかということも含めた議論があったわけです。

 ・会議が終わった後で、入り口のところで何時ものようにマスコミの質問、いわゆるぶら下がりの記者会見がありまして、その時の話が記事になったりしますけれど、

 ・相変わらず大手マスコミの記事というものは、切り取りだけで、私がその取材で話した大事なことは、何も報道していないんですよ。

 ・だから今日は私が何を発言したかについて、話をさせていただきます。

 ・岸田総裁の時にも言ったことですが、要するに裏金問題や使途不明金が出てくる一番の原因は、「政治資金収支報告書」が複式簿記を前提としないで作られているところなんですよ。

 ・個人経営の方でも、企業の経理担当者の方でも、青色申告するときはこの方式ですね。だからこれは、常識の話なんですよ。

 複式簿記の採用というのは、西田議員の持論ですからよく知っています。経理関係者には常識かもしれませんが、素人には案外ややこしいので、誰もが簡単に理解できません。

 ・資産の増減、これが複式簿記によって整合性の取れた取引として記帳されていきますから、脱漏ということが仕組みとしてできなくなっています。

 なるほど、経理業務を知らない記者たちが記事にしないはずです。経理だけでなく、経済の仕組みにも弱い記者が多いのですから、彼らは財務省の単純な詭弁さえ見抜けません。

 ・だから経理担当をしている秘書や職員に、しっかり教えなければなりません。もちろん私は税理士ですから、私の事務所の秘書は会計事務所の研修を受けた人間にしています。

 ・政治資金の脱漏や裏金は、仕組み的にできないんです。ですから複式簿記を「政治資金収支報告書」の前提として義務付けるべきだと、私は言っているんです。

 ・その次に私は、「裏金」「還付金問題」は、3つに分けて考えなければならないと考えています。

 ・その 1. は、安倍さんが還付金のことを知り、止めるべきと指示をされた訳ですね。ところが安倍さんが銃殺されて亡くなってしまった。

 ・その後の派閥の幹部会議で、還付金を復活させることが決まった訳ですね。

 ・これについては事務を担当していた事務局長が起訴され、有罪判決を受けている。検察で事務局長は次のように証言しています。

  「自分が決めたのでなく、派閥の方々の了解を得て、派閥の方々の指示でやった。」

 ・その方は誰かと言えば、「私の口からは申し述べることができません。」と言っているんですけれども、間違いなく何人かの方が関与しているはずですよ。ところがその関与した人間が、私は知らないと言い張っている訳ですよ。

 ・しかしここはまさに派閥の幹部の方々の責任ですから、この責任は一際大きなものであるということ。ですからここは党としてもう一度しっかり聞き取りをして、真偽を明確にすべきなんだと、私は岸田総裁に何度も申し上げてきたんですね。

 ・還付金については個々の議員により様々なケースがありますので、まずはそういう方々に「政倫審」に出席頂いて、説明と弁明の機会を与えるべきです。処罰はそれをしてからのことですと、岸田総裁とは何度も直接お話をいたしました。

 ・しかし石破総裁の時はそれができないまま、いきなり「公認しない」とか処罰を決めそれが混乱を招いてしまいました。

 還付金をもらった議員が「政倫審」に出て、説明責任を果たすべきというのも、西田氏の持論です。厳しい意見と思いますが、正論ではないでしょうか。

 若い頃「国会の爆弾男」と言われ、野党を容赦なく追求した氏が、同じ姿勢で党に向かっています。自由民主党を中から変えるため勇気のある発言をしているのは、青山繁晴氏だけでなく、西田氏もその一人でした。

 企業献金の話はまだ出てきませんが、西田氏と青山氏の動画は、まさに「草莽崛起」の議員活動です。「ねこ庭」も仲間の端っこに加えてもらえたらと願いつつ、次回も続きを紹介いたします。

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