簡単に終われると思っていましたが、「立党55年宣言」は予想以上に複雑でした。
1. 「 立党宣言 」 ・・ 「 綱領 」「 党の性格 」「 党の使命 」「 党の政綱 」
2. 「立党50年宣言」 ・・「新綱領」「新理念」
この文書には「平成22年綱領解説」という名前がつけられ、「新たな綱領策定にあたって、党百年の礎として」と題する谷垣総裁の前書きがあります。
【 平成22年綱領解説 】の目次は、次のように構成されています。
〈 平成22年綱領解説 〉
一、日本らしい保守主義を理念に再出発・・・更に3項目に別れる
二、党運営と政策の基本的な考え方 ・・・更に4項目に別れる
三、自民党の目指す国家像 ・・・更に4項目に別れる
〈 平成22年綱領 〉
現状認識
一、我が党は常に進歩を目指す政党である ・・・更に3項目に別れる
二、我が党の政策の基本的な考え方は次による・・・更に4項目に別れる
三、我が党は誇りと活力ある日本像を目指す ・・・更に4項目に別れる
以上の説明を読んで、「平成22年綱領」と【 平成22年綱領解説 】のいずれが正式の「立党宣言」なのか、「ねこ庭」は判断できなくなりました。
双方の文書には重複した項目が幾つもあり、何のために二種類を作ったのか目的が説明されていません。
政権与党から野党へ転落して、総裁以下党の幹部が正常な判断力を失い、大慌てで似たような「文書」を作ったのでしょうか。下野したショックの大きさが伺われるとしても、敗戦直後のご先祖の辛苦を考えますと情けなくなります。
これから「宣言文」の検討に入りますが、二つの文書で作業するのは愚ですから、谷垣総裁の「前文」のある【 平成22年綱領解説 】を取り上げることにします。
文書を作った谷垣氏がどういう政治家だったのか、また氏と一緒に文書を作った党幹部は誰だったのか。次回はそこから作業を始めようと思います。
自由民主党が心配でならなくなった方は、次回の「ねこ庭」へお越しください。