ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

衆議院の国会質疑 ( 石破首相の答弁 )

2024-12-02 18:29:00 | 徒然の記

 NHKの国会中継を久しぶりに見ました。番組表で確認すると一時から始まっていましたので、私が見たのは四時頃でしたから、最後の質問だったことになります。

 国民民主党の浅野哲氏の質問に、石破首相が答弁していました、

 ・103万円の壁問題、ガソリン価格の見直し問題、外国人土地購入問題、サイバー攻撃への積極的防御、憲法改正問題等

 不毛な国会質疑と思った時から、ほとんど見ていませんでしたが、偶然つけたテレビが国会中継をしていたのでつい最後まで見ました。

 既に立憲民主党の野田氏の質問が終わっていましたが、見終えた感想は、最初から見れば良かった、というものでした。

 険しい顔をして議場を睨みつけ、挑むように答えていた石破首相の印象が変わりました。印象を変えた一番の要因は、国民民主党の浅野議員の質問でした。

 喧嘩を売るような野党質問でなく、総理に向かい真面目に質問していました。

 質問の姿勢だけでなく、質問の内容も国民生活につながる大事な案件が多く、これが果たして野党の質問なのだろうかと意外感に打たれました。憲法改正問題や外国人土地購入問題への質問は、自民党の議員でもここまで踏み込まないのでは無いかと思わされました。

 健全野党の見本みたいな質問でしたから、答える首相も丁寧で落ち着いていました。「ねこ庭」で散々酷評してきましたが、案外頼もしい首相になるのではなかろうかと、そんな気になりました。

 「ねこ庭」は反日勢力でありませんから、石破首相を批判攻撃するのが目的でありません。首相が保守政党の政治家として、国民の負託に応えてくれるのなら、即座に支援します。

 シリーズの途中ですが、嬉しかったので、息子たちと訪問される方々へ報告したくなりました。

 これから本題へ戻りますと、再び石破氏批判のシリーズです。複雑な気持ちですが、「戦後日本史の大河」を見つめながら進めたいと思います。

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自由民主党の「立党宣言・綱領」- 20 ( 谷垣総裁の記者会見 )

2024-12-02 13:10:51 | 徒然の記

 ネットの世界は探せば色々あるもので、党役員の顔ぶれがこれで分かりました。平成22年9月9日に党本部の会見場で、谷垣氏が発表していました。

 【谷垣禎一総裁発言】とタイトルがついています。当時の政治情勢が分かりますので、そのまま紹介します。

 ・党役員の任期が9月末ということで、従前から9月に人事を行うと申し上げてきましたが、この度新しい執行部を任命させていただきました。
 
 ・私からご紹介申し上げますと、副総裁には大島理森 ( ただもり ) 氏にお引き受けいただきました。そして、幹事長には石原伸晃氏にお願い致しました。
 
 ・総務会長には小池百合子氏、女性のわが党3役は初めてということです。そして、政調会長には引き続き石破茂氏にお願いしたということです。
 
 ・このメンバーで、私どもは、これからの国民生活に安心をもたらすような政治を自民党として取り組んでいかなければなりません。
 
 ・今、民主党代表選挙が行われていますが、一方の候補は選挙で約束したことを破るのは嘘つきだとおっしゃった。もう一方の候補は政治とカネの問題で汚いことをしてはいけないとおっしゃっている。
 
 谷垣氏が語っているのは自民党の話でなく、政権党である民主党の内部抗争への言及です。平成22年の代表選挙は、失政続きの責任を取り鳩山首相が辞任した時の選挙で、小沢氏と菅氏が争い、菅氏が当選しています。
 
 ・どちらも本当のことですから、これが終わった時に、どのような結果になるのか。果たして国民に、極めて不安な社会生活に安心を与える路線を政権がお取りになれるのか、大変疑問に思います。
 
 幹事長だった小沢氏が党の資金を流用して個人の土地購入に使い、検察の捜査を受けた事件です。当時の情報がありますので、参考のため紹介します。
 
 ・小沢一郎の政治資金管理団体「陸山会」が所有していると報告された不動産は、登記簿上の所有者は小沢となっており、個人資産との区別が不明確であった。
 
 ・指摘されたのは、東京都内8戸(都内の千代田区麹町、港区赤坂、青山などの都心の一等地)と盛岡市、仙台市の各1戸で計10戸の一等地の不動産である。
 
 ・平成6年11月から15年3月に購入され、購入価格は6億1000万円に上った。
 
  トップニュースで報道されていましたから、多くの人が記憶していると思いますが、「政界の壊し屋」らしい悪どい「裏金事件」でした。
 
 安倍派の「裏金」は百万円、二千万円という議員もいますが、小沢氏が流用した「裏金」は一人で6億1000万円です。その小沢氏が、安倍派の「裏金問題」を批判攻撃しているのですから、政治家の厚顔ぶりがよく分かります。
 
 ハト派の議員らしく谷垣氏は、小沢氏の「資金流用問題」について穏やかに言及しています。
 
 ・そういうことを考えますと、私どもはきちっとした展望を示しながら、国民生活の明日に道を切り開いてなければなりません。
 
 ・このメンバーで必ず衆議院選挙に勝利する。そして、統一地方選挙も勝っていく。そして、国民に新しい明日を指し示していくということでなければならないと思います。
 
 ・そのためのベストなメンバー、自民党が政権を奪還した暁にも、必ず自民党を背負っていただける、明日の次世代のリーダーに、3役に入っていただいたということです。
 
 ・私どもは、この体制の下で、私も先頭に立って、一致団結して、目的完遂のために努力させていただくということです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 谷垣総裁の使命は、失った政権を奪還することでしたから、【 平成22年綱領解説  】を新しくした目的はここにあったのかもしれません。
 
 政権奪還のため、氏と共に知恵を絞った党幹部の紹介は次回になります。
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自由民主党の「立党宣言・綱領」- 19 ( 谷垣禎一氏の経歴 )

2024-12-02 09:11:17 | 徒然の記

 12月2日月曜日です。今日から「平成22年綱領解説 】の検討作業に入りますが、今度のシリーズも既に18回を超えました。

 何時ものことですが、長くなると何のために書いているのか、最初の目的を忘れてしまいます。自由民主党が「保守合同」して時以来公開した、3つの「立党宣言」の検討をするのが目的ではありません。

 敗戦国となった日本が連合国軍総司令部 ( GHQ ) の統治下に置かれた時から、アメリカの関与 ( 「日本弱体化計画」) によって「アメリカの属国」にされました。これを第一回目のアメリカの関与として捉え、今日まで三回の関与を受けたと「ねこ庭」は理解しています。
 
 前にも言いましたように、下記「三段階の関与」です。
 
  ・第一段階・・GHQ統治による「日本弱体化政策」の実行
 
  ・第二段階・・プラザ合意による「日本弱体化政策」の実行

   ・第三段階・・安倍内閣への危機感による「日本弱体化政策」の実行

 これから検討しようとする「平成22年綱領解説 】は、アメリカの「第二段階の関与」中の出来事です。アメリカの目的は「弱体化した日本を属国化しておくこと」にありますから、自由民主党の「立党宣言」が曖昧になり空文化することを歓迎しています。

 党内の派閥対立と利権争いのため自民党が腐敗し、国民に愛想を尽かされて反日左翼政党に政権を奪われ、政界が混乱するのも大歓迎だったはずです。

 日本がアメリカの属国から脱し、独立国となり戦前の強国に戻らないことが、アメリカの国益であり正義でした。ブログを書いている自分が目的を忘れそうになりますから、息子たちや訪問される方々は尚更だろうと思います。

 谷垣総裁が公開した自由民主党の「平成22年綱領解説 】は、こういう時期に作られた文書だと頭に入れました。大事なことは、「戦後日本史の大河」を常に忘れない緊張感です。

 自分を戒めながら、谷垣禎一氏という政治家のプロフィールをウィキペディアに教えてもらいます。

 〈 谷垣貞一氏の経歴 〉

   ・昭和20年3月東京生まれ、満79才 衆議院議員12期

  ・父は文部大臣を務めた衆議院議員の谷垣専一、祖父は陸軍中将の影佐禎昭

  ・東大法学部卒業後、弁護士

  ・昭和58年、父・専一の死去に伴い、父の地盤を継承。同年の選挙に自民党公認で出馬し初当選、「宏池会」入会
 
  ・第二次橋本内閣で、科学技術庁長官で初入閣

  ・小渕内閣では大蔵政務次官に起用、第一次森内閣で金融再生委員長に再任。

  ・平成12年の「加藤の乱」で、宏池会会長の加藤紘一に同調、乱後の宏池会分裂に際しては加藤派に参加

  ・森政権下では不遇だったが、平成13年の小泉内閣では重用された。

  ・塩川正十郎の後任として財務大臣に横滑りし、小泉が退陣するまでの3年務めた

  ・平成17年加藤派を引き継いでいた小里貞利が引退し、同派最高顧問の加藤紘一の離脱に伴い小里派を継承、谷垣派会長に就任

        ・平成18年、自由民主党総裁選挙に出馬、安倍晋三に敗れた

  ・比較的タカ派色の強い安倍、麻生に対し、ハト派の谷垣が 3桁の票を獲得する健闘

        ・平成19年福田内閣で、国土交通大臣、海洋政策担当大臣、法務大臣

        ・平成21年、第24代自由民主党総裁・・自民党が下野し、民主党鳩山内閣成立

 ハト派・タカ派という懐かしい言葉が出てきて、氏はハト派だそうです。保守派の政治家である安倍氏がタカ派というのですから、現在の言葉で言いますと、谷垣氏はリベラル派議員となります。

 以上で谷垣氏の人物像がおよそ掴めましたので、次回は氏と共に「平成22年綱領解説 】を作った党幹部が誰だったのかを調べます。

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