ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

溜まっている千葉日報新聞 - 6 ( 上原良司氏の扱い ? )

2025-01-15 18:10:44 | 徒然の記

  シリーズの第一回目で「面白い」と言ったのは、ニュースの日付のバラつきでした。学徒兵上原良司氏の記事が、これだけの新聞に異なった日付で報道されている不思議さで、ついこんな言葉を使いました。

    平成22年 5月17日        日本共産党              

  令和5年10月21日        毎日新聞

    令和6年 5月11日          東京新聞デジタル

  令和6年 8月15日         yahoo ニュース      

  令和6年10月24日         北國新聞  京都新聞  佐賀新聞

   令和6年12月3日     北海道新聞デジタル  沖縄タイムス  新潟日報デジタルプラス

   5 日前        山陽新聞

 令和6年12月16日        千葉日報

 一番早い記事は日本共産党の平成22年5月で、次に毎日新聞が取り上げたのは10年後でした。翌年の令和6年5月から12月にかけて、千葉日報を含む各社が一斉に同じ内容の記事を報じています。

 毎年8月15日の「終戦の日 ( 敗戦の日 ) 」に、 マスコミが一斉に「戦争特集記事」を恒例行事として報道していますが、学徒兵上原氏の記事を一斉に報道する理由が分かりませんでした。

 太平洋戦争末期のフィリピンで、大西中将が特攻隊を創設したのは10月でしたから、この時期に合わせているのは北國新聞と京都新聞と佐賀新聞だけです。

  何の意図で、マスコミ各者は特攻隊上原氏の記事を拡散するのか ?

 答えは、ウィキべディアの解説の中にありました。解説のタイトルと注書きです。    

  「出撃した日本の特攻隊の一覧」 (対艦船特攻)

      (  日本軍の特別攻撃隊のうち、出撃したものの一覧である。)

 出撃した特攻隊の名前と、出撃した機体の名前が、出撃日毎に一覧表になっていました。
 
 〈 特攻隊名 〉
 
   朝日隊  山桜隊   菊水隊  大和隊   敷島隊   彗星隊   若櫻隊 ・・・・
 
 〈 出撃機種名 〉
 
   零戦2   零戦17   彗星1   彗星6    99艦爆5   零戦3   彗星2    99艦爆8 ・・・
 
 兵士が特攻機に乗って出撃した日付が、次のように書かれていました。
 
 〈 出撃日 〉
 
   10月 ・・ 21    25   26  27  28   29   30  
 
   11月      ・・ 1     5    6   7   11   12   13   14  15   18   19   21   24   25   26   27   29
 
   12月 ・・  4   5   6   7   8  10   11   13   14   15   16   17   18  20  21   22   25   26   28   29  30    
 
 何でもない数字の一覧表でなく、日付の数字の一日毎に、隊員たちが艦隊に体当たりし命を落としています。日付を眺めているうちに文字を打つ手が止まり、自然と涙が湧いてきました。
 
 3ヶ月に亘り、これほどの回数を出撃しているのですから、「この悲惨な戦争を再び繰り返すな」と、いずれかの日に合わせて各社が記事を発信していたのかも知れません。
 
 戦争に反対し戦争を否定する気持には、右も左も保守もリベラルもありません。この地球上から消えてしまえと憎む気持に、変わりはありません。だから「ねこ庭」は、マスコミ各社の報道に頭から反対しているのではありません。
 
 疑問を抱くのは、沢山の特攻隊員が尊い命を捧げているのに、なぜ上原良司氏にばかり焦点を当てるのかという点です。
 
 恋人を残して死ぬ運命を悲しみ、国が自分を死刑にしたと氏は批判しましたが、恋人や家族を敵から守るため戦うと覚悟を述べた隊員もいました。
 
  ・「いかなる講和になろうとも、日本民族が、まさに滅びんとする時にあたって、身をもって防いだ若者たちがいたという歴史が残る限り、500年1000年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう。」
 
 大西中将の言葉を信じて、敵艦に体当たりした隊員もいたのですから、様々な隊員の姿を記事にして伝えるのがマスコミの使命でないかと考えます。
 
 以上シリーズの一回目に述べた「びっくりする事実」の一つ、「記事の日付のバラつき」の理由を説明しました。次回は残っている「びっくりする事実」を報告いたしますが、何も驚かなかったと言われる方々は、次回をスルーしてください。
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溜まっている千葉日報新聞 - 5 ( 上原登志江さんの記事 )

2025-01-15 07:46:21 | 徒然の記

  本日は、びっくりする事実が、最初の記事から見つかりましたので楽しみにしていてくださいと予告した、本題に戻ります。  

 言葉の使い方を、幾つになっても間違えます。特攻隊で散華した学徒の話で、「楽しみ」なもののあるはずがありません。もしかするとびっくりする事実も、「ねこ庭」がそう思うだけなのかも知れません。

 共同通信社が登志江さんの顔写真まで掲載して、紙面の4分の1を占める大きな記事を書いているので、真っ先に浮かんだのが、

 ・上原登志江さんという人はどんな人なのだろう、という疑問でした

 ネットで検索しますと、令和6年12月16日 「特攻で戦死の兄忘れられず、上原登志江さん」、と千葉日報新聞に似たような見出しの記事が、似たような時期に、他社も報道しているのを見つけました。

 「ねこ庭」は似た記事の洪水に驚いたのですが、果たして訪問された方々が驚かれるのかどうか、見つけた順番に紹介します。

 毎日新聞   令和5年10月21日
 
  ・「学徒出陣から80年 戦死した上原家3兄弟の真実 次女の証言」
 
  ・ 学徒出陣し、「特攻」で戦死した上原良司さんの妹、くつろぐ良司さんと登志江さん ( 1938年ごろ撮影 )
 
  ・ 特攻出撃前の良司さん(左端 )    ( 登志江さん提供 )
 
東京新聞デジタル        令和6年 5月11日
 
  ・「最後の輝き  <一枚のものがたり>  上原良司  」
 
  ・上原は、大正11年9月長野県七貴 ( ななき ) 村で医師の三男に生まれ、今の安曇野 ( あづみの ) 市で育った。
 
  ・慶應の予科から43年10月に経済学部に進んだが・・・
 yahoo ニュース       令和6年 8月15日
 
  ・「死んでも靖国に行かない」 「特攻兵の兄が遺した言葉 妹に 」
 
  ・学徒出陣し、「特攻」で戦死した上原良司さんの妹、上原家の3兄弟
 
  ・右から良春さん、良司さん(左)と龍男さん ( 登志江さん提供 )
 
 日本共産党               平成22年 5月17日
 
  ・ 「きょうの潮流 」上原良司の故郷、長野県安曇野の風景です。
 
  ・  カメラマンの安島太佳由さんが 、 なにげなく顔を合わせた末の妹・登志江さんに「死んでも靖国へは行かないよ」
 
 北國新聞     令和6年10月24日
 
  ・「特攻初作戦80年、兄忘れられず 94歳妹」
 
  ・上原良司は、敗戦を予見し、自身を「自由主義者」と称した遺書を残したことで知られる。
 
  ・「特攻は死刑みたいなもの」  そう語る妹登志江さん( 94 )
 
 山陽新聞    5 日前
 
  ・「死んでも靖国には行かない」「特攻死した22歳の青年が妹に 」
 
     ・ 特攻戦死した上原良司が、出撃前夜に記した遺書「所感」
 
  ・見習士官時代の上原良司、1944年7月ごろ、 特攻戦死した良司の記憶を語る妹の登志江さん・・
 
 北海道新聞デジタル     令和6年12月3日
 
  ・「死んでも靖国には行かない」「特攻死した22歳の青年が妹へ」
 
  ・特攻戦死した上原良司が、出撃前夜に記した遺書「所感」
 
   ・特攻出撃する前日の良司(右)1945年5月10、特攻戦死した良司の記憶を語る妹の登志江
 
  沖縄タイムス     令和6年12月3日
 
  ・「死んでも靖国には行かない」「特攻死した22歳の青年が妹 へ」
 
  ・ 特攻戦死した上原良司が出撃前夜に記した遺書「所感」
 
  ・ 見習士官時代の上原良司、1944年7月ごろ
 
  新潟日報デジタルプラス     令和6年12月3日
 
   ・「死んでも靖国には行かない」「特攻死した22歳の青年が妹に 」
 
  ・ 特攻戦死した上原良司が出撃前夜に記した遺書「所感」
 
  ・ 見習士官時代の上原良司、1944年7月ごろ、 特攻戦死した良司の記憶を語る妹の登志江さん
 
  京都新聞     令和6年10月24日
 
  ・「 特攻初作戦80年、兄忘れられず 94歳妹」
 
  ・上原良司は、敗戦を予見し、自身を「自由主義者」と称した遺書を残したことで知られる。
 
  ・「特攻は死刑みたいなもの」 そう語る伊萌と登志江さん( 94 )
 
  佐賀新聞     令和6年10月24日
 
  ・「 特攻初作戦80年、兄忘れられず 94歳妹」
 
  ・登志江さん(94)( 千葉県松戸市 ) は、帰省した兄が家族に「さようなら」と3回叫んだ大声が忘れられない。
 
  ・上原は長野県安曇野市(旧有明村)で ・・・
 
 探せばまだありそうですが、スペースをオーバーしたのでこの辺りでやめます。似たというより、同じ記事も何件かあります。「ねこ庭」の発見と意見については、次回に報告いたします。
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