BBC放送の内容で風岡氏の影を感じたのは、陛下の「おことば」以外の事実が語られている部分です。
・「退位」の言葉を使うと政治的行為になり、憲法違反になるため、陛下が「退位」の言葉を使われなかったこと。
・共同通信社の世論調査では、国民が高い数字で「退位」に賛成していること
・退位は、1780年に即位した第119代の光格天皇以来のであること
「おことば」の報道に直接関係がない話なので、宮内庁が英訳文の中で追記しなければ伝わらない話です。何故ここにこだわるのかは、BBCの報道の残り部分を読むと分かってもらえる気がします。
BBCは、恐らく宮内庁の情報が元だと思われますが、上皇陛下の天皇時代のエピソードにタイトルをつけて説明しています。
〈 天皇陛下について5つのこと 〉
1. より現代的なスタイルを取り入れ、皇室と国民の距離を縮める努力を重ねた。
2. 1959年に、華族出身ではない正田美智子さんと結婚。「テニスコートのロマンス」と呼ばれた恋愛物語に、国民は夢中になった。夫妻には子供が3人いる。
3. 第2次世界大戦による傷跡を癒そうと、努力を重ねてきた。昨年8月の全国戦没者追悼式では、「ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べた。
4. 2002年には日韓共催のサッカー・ワールドカップについて質問され、「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」と述べ、韓国出身の祖先がいることを認めた。日韓両国には朝鮮半島をめぐる歴史的な対立があるだけに、この発言は多くの日本人を驚かせた。
6. 海洋生物学の研究を深く愛している。ハゼの研究が専門。
上記5項目は、陛下の「おことば」の説明になくてはならない事実ではありません。3. 4. の項目については、国民の議論が分かれている微妙な問題です。
3. は、「東京裁判史観」が背後にあり、4. は批判攻撃をやめない反日韓国への誤ったシグナルになります。学者の意見も分かれていて、国民感情からしても陛下のご発言には賛否両論があります。
なぜ風岡氏は 、BBC放送に渡した「英訳文」の中にこのような余分な情報を付け加えたのか。ここからが、「ねこ庭」の孤独な検討作業と「思い込み」になるのかもしれません。
・風岡氏は、BBCを使って情報操作をしているのではないか。
・氏の親中・親韓的姿勢は、公明党の主張と似ている。
これ以上は語る必要がありませんので止めますが、BBCの報道が風岡氏の情報操作の成功を語っています。
・日韓両国には朝鮮半島をめぐる歴史的な対立があるだけに、この発言は多くの日本人を驚かせた。
驚かせただけでなく、多くの国民の陛下への失望を招きました。「皇室」を日本から無くしたい勢力にとっては、大成功でしょう。
危険な敵対勢力の協力者は、最も信頼されている日本の中枢にいる・・というのが、「温故知新の読書」から学んだ「ねこ庭」の経験です。
太平洋戦争直前の日本で、諜報・謀略活動を行ったとしてドイツ人ジャーナリスト、リヒャルト・ゾルゲ ( ソ連のスパイ ) が逮捕された事件がありました。
昭和16年から17年にかけて、関係する人物が逮捕された「ゾルゲ事件」です。
・近衛総理の秘書官として日中戦争を推進した、元朝日新聞記者尾崎秀実 ( ほつみ )
・協力者として有罪となり廃嫡となった、華族の西園寺公一 ( きんかず )
まさかと思われる人物を外国勢力は狙い、協力者にしてしまいます。風岡氏がそうだと言っているのではなく、「戦前戦後の日本史の大河」の流れの中には危険な実例があるということを紹介しました。
今回発生したgooブログのトラブルは、外国勢力によるハッカー攻撃だったそうです。まだ完全に復旧していませんが、遅れている原因の一つが、gooブログの業界での位置づけがマイナーなため、NTTの回復作業が後回しになっているせいだという説明もあります。
gooブログの利用者には若者が少なく、高齢者が多いため先細りの状態にあるのだそうです。そんなマイナーなブログなら、多数の人に読まれる心配がありません。ブログ荒らしもそのうちいなくなるでしょうし、安心して「草莽崛起」活動ができることが分かりました。
次回は新しい観点から考察した、天皇陛下の「おことば」報道です。事実を集めて検討すれば、状況判断がここまで変わるのかと驚きます。
上皇陛下、風岡氏への印象も、もしかすると修正するのかも知れません。事実を集め客観的な検討をすることの困難さを、教えられた気がします。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、次回は報告しなくてなりません。