ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

女性皇族の考え「理解を」- 30 ( それぞれの立場での解釈 )

2025-01-09 18:06:28 | 徒然の記

 過去記事でも紹介しましたが、秋篠宮様の誕生日の記者会見でのご発言をネットで調べますと、次のようになっていました。

    NHK NEWS WEB   「宮様ご発言」全文公開

    読売新聞オンライン  「宮様ご発言」全文公開

    ANN news CH     「宮様ご発言」全動画公開・・( 朝日新聞系列 )

    産経ニュース     「宮様ご発言」動画を上中下分割して全公開

    日経ニュース     「宮様ご発言」冒頭部分のみの記事 残りは有料

    千葉日報新聞     「宮様ご発言」冒頭部分のみの記事 ( 共同通信社配信  )

    サタデーステーション  冒頭部分のみ記事だが、千葉日報より詳しい  ( ANN news配信  )

    Yahoo ニュース       冒頭部分のみの記事 

    47 NEW S             冒頭部分のみの記事 ( 共同通信社配信  )

    沖縄タイムズ       冒頭部分のみの記事 ( 共同通信社配信  )

    東京新聞          冒頭部分のみの記事 

    高知新聞          冒頭部分のみの記事 

 「宮様ご発言」を公開せず全文を有料にしている新聞が多いので、社名を一覧にします。

    京都新聞  佐賀新聞   北海道新聞   北國新聞   山陰中央新聞デジタル

    下野新聞  WEb  東奥  福井新聞D刊  日本海新聞  山梨日日新聞デジタル

    新潟日報デジタル  四国新聞 WEb 朝刊

 ネットの世界の状況なので、日刊紙については千葉日報以外を知りませんが、おそらく似た状況で報道されているのでないかと推測します。

 秋篠宮様のご発言が、マスコミ各社に重要視されている印になる気もします。

 記者の質問に一つずつ答えられていますので、宮様のご発言は文字数にすると非常な長さになります。冒頭部分のみを報道している各社の工夫も、分からないではありません。

 「NHK NEWS WEB」と「読売新聞オンライン」が同じく全文を伝えていますが、読み返しますと「読売新聞オンライン」の方が幾分詳しいようです。

 「読売新聞オンライン」の記事から、記者の質問と宮様のご発言を「女性宮家」に関する部分に絞って紹介します。

〈 記者の質問 〉

  ・殿下は2009年の記者会見で、今後の皇室の在り方を議論する際には、「将来当事者になる皇太子ほかの意見を聞く過程が必要」との考えを述べられましたが、

  ・今回の過程で、当事者のご意見を聴取する機会が必要とお考えでしょうか。

  ・佳子さまとは、ご家族の中で何か話し合われていますか。

〈 宮様のご回答 〉

  ・基本的にこれは皇室のシステム、制度に関わることでありますので、これについて私が何かお話しするという事は控えることにいたします。

  ・ただ一方で該当する皇族は生身の人間なわけで、その人たちがそれによってどういう状況になるのか、そのことについて私は、

  ・少なくとも、そういう人たちを生活や仕事の面でサポートする宮内庁のしかるべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているかということを理解して、もしくは知っておく必要があるのではないかと思っております。

  ・少し質問からそれてしまいましたけれども、今の考えをお伝えいたします。

  ・もう一つ何でしたか。

〈 記者の質問 〉

  ・佳子さまとは、ご家族の中で何か話し合われていることはありますか。

〈 宮様のご回答 〉 

  ・そのことについて、話し合いをしているということはありません。

〈 記者の質問 〉

  ・昨年の記者会見で、殿下は皇室の公的ご活動見直しの必要性に言及されましたが、改めて現在の活動量についての受け止めもお願いします。

〈 宮様のご回答 〉 

  ・活動量というのは、実際に表れる数字と共にそれを行う側の年齢であったり、健康状態であったりすることによっても違ってくると思います。

  ・もちろん私たちは年々齢 ( よわい ) を重ねるわけですから、何らかの見直しというのは必要になると思います。

  ・でもその中でどういうことができるのか、まずシステムとかではなくて、その中でできることを考えていく必要があると思います。

  ・例えばですけれども、二つのものに出席依頼があったとします。もし活動量を少し抑えるというのであれば、夫婦単位であれば一人ずつ行くとか、そういう工夫はできるのではないかと思っております。以上です。

 「女性宮家」に関するご発言としては、これが全てですが、受け取る人間が自分たちなりの解釈をします。

  例えば朝日新聞系列の「ANN news チャンネル」に出演していた、高島彩キャスター、板倉朋希アナウンサー、名古屋大学河西秀哉准教授の3人は、宮様のご発言を「女性宮家」創設への前向きな意見として説明していました。

 次回はこれに倣い自由な意見の一つとして、「ねこ庭」なりの解釈を説明しようと思います。

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女性皇族の考え「理解を」- 29 ( 宮様「ご発言」の真意 )

2025-01-09 13:32:45 | 徒然の記

  5.  秋篠宮様のご長女眞子さまのご結婚のこと

 長いシリーズも、いよいよ最後の項目になりました。多くの事実を整理した上で意見を述べるのは、偏った思い込みを減らす長所がありますが、シリーズが長くなり、最初のテーマを忘れるという欠点もあります。

 今回はテーマを忘れたのでなく、項目につけたタイトルが適切だったのかという疑問に駆られています。両陛下の「おことば」を検討した過程で、皇室について新しく知りますと、タイトルにも慎重さが大事と思えてきました。

 元々のテーマは秋篠宮様のご長女眞子さまのことでなく、宮様の誕生日の会見の記事でした。

 回りくどいと感じられるかも知れませんが、正確を期すため、きっかけになった 11月30日の千葉日報新聞と12月12日の「」の記事を読み直しました。

  ・秋篠宮様は30日、59歳の誕生日を迎えられた。

  ・これに先立ち、東京赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見し、皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案を巡り、

  ・「該当する皇族は生身の人間で、その人たちがどういう状況になるのか、少なくとも宮内庁は、その人たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある。」と述べた。

 千葉日報の記事では「ご発言」の真意が分からないため、「

  ・秋篠宮様の「皇族は生身の人間」発言で宮内庁長官「反省」

  ・宮内庁は、影響を受ける皇族の考えを理解する必要があると指摘されたことを受けて、西村泰彦長官が12日の定例記者会見で

  ・「まさにそのとおりで、十分お話を伺う機会はなかったと反省している」と述べました。

 NHKの報道は宮様の「ご発言」の全部を掲載していましたが、真意はやはり曖昧でした。

 そっくり同じ記事を「テレ朝  ニュース」で見つけましたが、結局よく分かりませんでした。

 皇族の方々は、ご自分のご発言が政治向きになることを避けておられますので、婉曲な言葉を使われます。宮様の真意を知るには、下記5項目を検討すれば分かるのではないかと考え、29回の長いブログとなりました。

  1.  GHQが皇籍離脱を強要した宮家の現在のお名前と人数

  2.  現在皇室にいらっやる方々のお名前と人数

  3.  現在残られている宮家のお名前と人数

  4.  上皇陛下のNHKを通じた「お言葉」のこと

  5.  秋篠宮様のご長女眞子さまのご結婚のこと

 この経過を考えますと最後の5. 項目のタイトルは、やはり〈 宮様「ご発言」の真意 〉と変えるのが適切ではないかと思いました。

 宮様の真意を知る鍵となる言葉は、次の2つです。

  1. 皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案に対する宮様のご発言

   ・「該当する皇族は生身の人間で、その人たちがどういう状況になるのか、少なくとも宮内庁は、その人たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある。」

  2. 宮様のご発言を受けた西村泰彦長官の、定例記者会見での言葉

   ・「まさにそのとおりで、十分お話を伺う機会はなかったと反省している」

 「ねこ庭」が危惧しているのは、秋篠宮様のご発言が「女性宮家」の創設を意味しているのではないかという点にあります。これもまた心の重い孤独の作業ですが、次回から進めたいと思います。

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