BBCは英国放送協会の略称で同協会はNHKと同じく、ラジオ・テレビを一括運営するイギリスの公共放送です。
・天皇陛下が、異例のお気持ちを表明するビデオメッセージが、8日午後3時公表された。
・「天皇もまた高齢となった場合どのようなあり方が好ましいか」を長年考えてきたと語り、天皇が高齢となった場合に国民の象徴としての公務を滞りなく遂行するにはどうするのが良いか、国民の理解を得たいと求めた。
・天皇陛下のお言葉を受けて、安倍晋三首相は記者団に、「どのようなことができるのか、しっかり考えていかなくてはいけない」と述べた。
・天皇陛下は、「現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら」と前置きをした上で、「社会の高齢化が進むなか、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います」と切り出した。
・さらに、「2度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました」と説明した。
風岡宮内庁長官の経歴と、宮内庁での権限の大きさを知った「ねこ庭」は、BBCの報道の陰に氏の姿が重なります。つまり、氏の期待する方向でBBCが報道しているということ。
・さらに、天皇が「終焉」した後の皇室の葬儀行事には時間がかかる一方で、その間にも新しい天皇は国事行為を行わなくてはならないことの難しさに言及。
・「行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」と述べ、
・「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました」と説明した上で、「国民の理解を得られることを、切に願っています」と理解を求めた。
・「退位」という言葉は使わなかった。
・現行の皇室典範に既定のない生前退位をするためには、法改正が必要となり、それを天皇陛下自らが希望することは、政治行為にあたるとみられるためと考えられる。
・天皇陛下の「お気持ち」公表受けて、安倍晋三首相は記者団を前に、「天皇陛下が国民に向けてご発言されたことを、重く受け止めている」と述べた。
・さらに、公務のあり方について天皇陛下の年齢や負担の現状をかんがみ、「天皇陛下のご心労に思いをいたし、どのようなことができるのか、しっかり考えていかなくてはいけないと思っている」と述べた。
・NHKによると、これまでに心臓の冠動脈バイパスや前立腺がんの手術を受けている天皇陛下は、公務の多くを皇太子殿下や美智子皇后陛下に託すことになるという。
・天皇陛下がビデオメッセージで国民に語りかけるのは、東日本大震災直後の2011年3月16日の「おことば」以来、2度目。
・NHKなど日本メディア各社は7月、82歳になる陛下が現代日本では前例のない「生前退位」を希望していると伝えた。
・共同通信の世論調査によると、回答者の90%が天皇陛下の公務が多すぎると答え、85%が譲位を選択肢として法制化すべきだと答えた。
・日本で最後に譲位(生前退位)した天皇は、1780年に即位した第119代の光格(こうかく)天皇。1817年に退位し、仁孝天皇に譲位して太上天皇(上皇)となり、1840年に死去した。
・第2次世界大戦の終戦まで、日本の天皇は「現人神」とみなされた。
・昭和天皇が1946年1月に初めて「人間宣言」をし、日本国憲法第1条が規定する「日本の象徴かつ日本国民統合の象徴」となった。
BBCが放送した内容の約3分の2を、紹介しました。次回は「ねこ庭」が、風岡長官の影を感じた部分を、息子たちと訪問された方々に伝えたいと思います。どうせ愚にもつかない推測だろうと感じられた方は、スルーされることをお勧めします。