おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

私のステキな先生~農業人

2009年10月25日 | 
近所の面倒見の良い農家のおじさん、と最近まではそうしか思っておりませんでした。

この人、名郷根法育(なごねのりいく)さん、

実は生涯学習インストラクターや、農業法人の代表やいろんな肩書きを持っているのです。
熱く語り始めたらもう、終わりがない程・・思いがびっしり詰まっている人です。



「おめェ先生だっけもんなあ」って私に言います。
あるセミナーで講師を務めさせていただいた時にたまたま真中の席から私に微笑んでいたのがこの名郷根さん。
それから私を何かあるたびに「先生だっけもんな」て言うのです。

「やめてよ~はずかしいから」
私のスイッチ切れてる時に言われると余計ちぐはぐな状態に陥ります(笑

そんなこんなで先日のイベントにお誘いしました。
しかし、会場は盛岡グランドホテル、車を持たない彼はおそらく来られないだろうなと半ばあきらめておりました。

すると、会場にひょっこり現れた名郷根さん。
「うわ~ありがとう~どうやって来てくれたの?」
「電車で矢巾から盛岡まで来てそれから1時間半かけて歩いて来た」

「先生に誘われたら来ねばなぁ はっは」って。

そして彼は帰りも同じ方法で帰途についた訳です。
私はただただ胸がいっぱいになりました。
私を応援しようって思ってくれて、1時間半もかけて歩いてきてくれたのです。

それでも彼は言いました。

「ただ、歩いている訳ではないんだ、
いろんな物を見ながら思いながら歩いて来るのは発見があっておもしろいぞ。
別に苦じゃないんだから。気にすることはない。」

盛岡地域夢起業塾のイベントにはいろんな知人が足を運んでくれました。
わざわざタクシーを使って来てくれた人もいました。
私はそんな人たちの支援心に心を強く打たれました。

この人たちこそ、私のステキな先生なのです。

本日この名郷根センセイからいただいた落ちりんごはめちゃくちゃ甘くてまた感激。
来年は絶対「夢しか実現しない」文字入りりんごを作ろうと決意しました。
そして、
手を掛け、愛情を注いで育てたお米を生産者が納得できる価格で販売できるような
しくみを作りたいと強く思った日でもあります。