おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

宮古市産業まつりへの思い

2011年10月02日 | ビジネス・夢

10月1.2日に開催された宮古市産業まつりはお天気にも恵まれ大盛況でした。
出店をした私たちのブースにも多くのお客様が訪れていただき、愛のハックるパンはお陰様で完売。
(パチパチ!)
過去の出展では販売よりも事業紹介に重点を置きましたが、今回はパンという食品を扱ったために完売を目標にエネルギーを注いだ二日間でした。



私の下手なバルーンアートも子供たちににとても喜んでもらい、空気入れる力も入り、本日はみごとに筋肉痛(笑)です。
でも、達成感と充実感は言葉に表せないくらい活力になるものです。

復興祈願を込めた今年の産業まつりには市民も市役所も並々ならぬ思いがありました。
震災後あらゆる行事が取りやめになっている中、なんとかこの産業まつりを開催して元気を取り戻そうと奔走した皆様には心から敬意を評したいと思います。

そして、今回参加して初めて知った事もあります。

宮古市は青森県黒石市と八幡平市と姉妹都市になっております。
そのひとつ黒石市の商工観光部の方々が大勢今回の宮古産業まつりに参加されて黒石焼きそばを振舞っておいででした。
姉妹都市になって45年の黒石市は心から宮古市の復旧復興を願って応援して下さっているのです。
震災直後いの一番に大型トラックに物資を詰め込んでやってきたのも黒石市の皆さんだったそうです。
「いやあ、久しぶりに運転する大型トラックでねえ」と笑う黒石市の職員の方。
私はなぜそんなに市が一丸となってご支援してくださるのかを尋ねました。

「宮古市には大きな御恩があるんです。今こそ御恩返しをする時なのです。
黒石は20年前大きな台風で稲刈り直前の稲がほとんどやられてしまいました。
結果お米は最悪の出来になってしまったんです。
でもね、そのお米を宮古の人たちがもってこい、って言ってくださったね、
まずくて売り物にならないそのお米を産業まつりで応援して買って下さったんですよ!
私たちはそのその事にとても感動して感謝しました。私たちが先に大きな支援を受けているのですよ。
だから少しでもお役に立ちたいのです!」

震災直後の市役所にも応援に入り、混乱している状況を目の当たりにしている黒石の皆さん。
「たいした役にも立たないかもしれなかったのですが、よそ物の私たちがいることで、市民の皆さんと役所の皆さんの間のクッションにはなれたかもしれません」
でも、それこそがとても重要な事だったはずです。

誰もが、ショックを受けてパニックになっているときにこそ、冷静に対応出来る第3者は必要だったはずです。
この深い絆を聴いたときから、私はまだ食べたことのない、黒石焼きそばの大ファンになってしまったのでした。
作る人たちの、心を感じたとき、それはとても美味しい物になるはずだからです。

深い絆で結ばれている姉妹都市に未来の光を感じて私は深く感動したのでした。