コウジは、できるだけ遠くの大学に進学するといいはる。
「ダッタラアメリカへでもイッタラ」
といいたいのをがまんした。
だってわたしいろいろ情報はいってる。
マジでそんなこといえない。
どうして、遠くにいきいの?
とも……きくことができない。
願書ももうだしたという。
「……ねえ、どへ?」
と、ききたいのを必死でこらえる。
とても、進学できる環境ではない。
経済的にコウジの家が追い込まれているの、わたしはしっている。
コウジの家だけではない。
戦後、木工業でさかえてきたこの街も、平成不況でくるしんでいる。
街が壊れそう。
わたしも壊れそう。
このつらさ。
わかってんかな、アイツ。
かわいそうなコウジ。
せいいっぱいツツパッてる。
わたしが、なにもかも知ってるのに。
コウジに同性の恋人もいるんだって、わたしの恋敵が男の子だってことも、チヤーんとしってるんだから。
でも、恋敵がボーイだなんて、どうなってるの、アイツ。
学校がわるイ。
わたしたちも、おかしいのだ。
あまり校則がきびしすぎて、それにさからうだけの革新系の男の子が、女の子がすくないのだ。
ふるい因習にこだわりすぎているおとなが、わるい。
文化は、この栃木県をとびこして、東北にいく。
東京にちかすぎるのが、わるい、のだ。
不満のある若者は、きらくに東京にでられる。
だから、土地固有の文化が育たないのだ。
むかしからそうだったのだろう……。
コウジってバイセクシャルなのかしら。
そうだとしたら、どうしても、ヘテロセクシャアルになってもらいたい。
Hにあまり、積極的でないのは、おぬしすこし気がおかしいぞ。
アヤシイ。
アヤシイ。
ぞょ。
わたしと、コウジのなかをヤッカンデだれが根も葉もないこと言い立てているのよ。
キット。
きっとそうよ。
だって、神沼商業高校はいまどき、めずらしい男子高校だから、なかのいい男のともだちがいても、それはあたりまえのことじゃないのかしら。
こういうことって、わたし、将来的には小説家になれると思うのだけド、書いていく、追及していくテーマじゃないかしら。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。
「ダッタラアメリカへでもイッタラ」
といいたいのをがまんした。
だってわたしいろいろ情報はいってる。
マジでそんなこといえない。
どうして、遠くにいきいの?
とも……きくことができない。
願書ももうだしたという。
「……ねえ、どへ?」
と、ききたいのを必死でこらえる。
とても、進学できる環境ではない。
経済的にコウジの家が追い込まれているの、わたしはしっている。
コウジの家だけではない。
戦後、木工業でさかえてきたこの街も、平成不況でくるしんでいる。
街が壊れそう。
わたしも壊れそう。
このつらさ。
わかってんかな、アイツ。
かわいそうなコウジ。
せいいっぱいツツパッてる。
わたしが、なにもかも知ってるのに。
コウジに同性の恋人もいるんだって、わたしの恋敵が男の子だってことも、チヤーんとしってるんだから。
でも、恋敵がボーイだなんて、どうなってるの、アイツ。
学校がわるイ。
わたしたちも、おかしいのだ。
あまり校則がきびしすぎて、それにさからうだけの革新系の男の子が、女の子がすくないのだ。
ふるい因習にこだわりすぎているおとなが、わるい。
文化は、この栃木県をとびこして、東北にいく。
東京にちかすぎるのが、わるい、のだ。
不満のある若者は、きらくに東京にでられる。
だから、土地固有の文化が育たないのだ。
むかしからそうだったのだろう……。
コウジってバイセクシャルなのかしら。
そうだとしたら、どうしても、ヘテロセクシャアルになってもらいたい。
Hにあまり、積極的でないのは、おぬしすこし気がおかしいぞ。
アヤシイ。
アヤシイ。
ぞょ。
わたしと、コウジのなかをヤッカンデだれが根も葉もないこと言い立てているのよ。
キット。
きっとそうよ。
だって、神沼商業高校はいまどき、めずらしい男子高校だから、なかのいい男のともだちがいても、それはあたりまえのことじゃないのかしら。
こういうことって、わたし、将来的には小説家になれると思うのだけド、書いていく、追及していくテーマじゃないかしら。
one bite,please. ひと噛みして!! おねがい。
↓
ああ、快感。