第二十二章 奥霧降高原
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「いくわよ。武器はもってきたわ。後からついてきて。鬼神一族に積年の恨みをはらすときよ」
キリコがバックをどさっと床に置く。
キリコが勇ましい声で黒髪の女たち鼓吹する。
キリコは走りだす。
バックからとりだした暗器を手にしている。
サル彦ジイチャンの恨みを晴らす。悲願をなしげるチャンスだ。
母の恨みを晴らす覚悟だ。
キリコたちは黒髪の女たちに導かれた。
森の奥に進んだ。
「電気柵やオニガミの呪術のこめられた障壁に閉じ込められて、逃げられなかったの」
キリコの疑問に応えがもどってくる。
「キリコのおかあさんは? ぶじだった」
「たぶん……」
キリコが首をよこにふる。
森の奥に半地下のコンクリートの建物があった。
壁面にはびっしりと苔が生えている。
天然のカモフラージとなっている。
廊下の奥からオニガミが現れた。
暗器を、手裏剣のようにキリコが投げる。
黒髪の女もそれに倣う。
「これが欲しかったのよ。これさえあれば逃げられたのに」
銃撃されても、刀できられても、ひるまないオニガミ。
それが、この槍の先端のような形をした飛鏢を額や胸にうけると。
もろくも倒れる。
「精製工場のレンフイルドはおおかた制覇した」
秀行と霧太の特殊犯罪捜査班がなだれこんできた。
王仁がニタニタわらっている。
それも日輪学園で倒したモノと――。
全く同じ顔。
同じ体つきだ。
不気味だ。
鉤爪が長くのびる。
乱闘向きの武器となる。
投げられた鏢を鉤爪で受ける。
金属音がひびく。
鉤爪は鋼の硬度を具えている。
あんな爪でひきさかれたらひとたまりもない。
「キリコ」
怨念をこめ復讐の思念をこめた。
その対象であるオニガミがキリコを襲う。
「おれの嫁になれ」
「あんたぁ。まだ生きていたの!!」
「あれきしの傷で、あれきしことで、死ぬかよ」
キリコの投じた鏢はことごとく打ち落された。
「おれの嫁になれ」
ニタニタわらっている。
乱杭歯のあいだからダラダラとヨダレをたらしている。
悪臭がする。
「だれが、あんたなんかの――」
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「電気柵やオニガミの呪術のこめられた障壁に閉じ込められて、逃げられなかったの」
キリコの疑問に応えがもどってくる。
「キリコのおかあさんは? ぶじだった」
「たぶん……」
キリコが首をよこにふる。
森の奥に半地下のコンクリートの建物があった。
壁面にはびっしりと苔が生えている。
天然のカモフラージとなっている。
廊下の奥からオニガミが現れた。
暗器を、手裏剣のようにキリコが投げる。
黒髪の女もそれに倣う。
「これが欲しかったのよ。これさえあれば逃げられたのに」
銃撃されても、刀できられても、ひるまないオニガミ。
それが、この槍の先端のような形をした飛鏢を額や胸にうけると。
もろくも倒れる。
「精製工場のレンフイルドはおおかた制覇した」
秀行と霧太の特殊犯罪捜査班がなだれこんできた。
王仁がニタニタわらっている。
それも日輪学園で倒したモノと――。
全く同じ顔。
同じ体つきだ。
不気味だ。
鉤爪が長くのびる。
乱闘向きの武器となる。
投げられた鏢を鉤爪で受ける。
金属音がひびく。
鉤爪は鋼の硬度を具えている。
あんな爪でひきさかれたらひとたまりもない。
「キリコ」
怨念をこめ復讐の思念をこめた。
その対象であるオニガミがキリコを襲う。
「おれの嫁になれ」
「あんたぁ。まだ生きていたの!!」
「あれきしの傷で、あれきしことで、死ぬかよ」
キリコの投じた鏢はことごとく打ち落された。
「おれの嫁になれ」
ニタニタわらっている。
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悪臭がする。
「だれが、あんたなんかの――」
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