贅沢で 生意気なガキが 闊歩する

2007年06月07日 | 僕…
夕方…駅内の立食い蕎麦屋に入ります。
まあ急いでいたので…〈かけうどん〉を頼みます。
具を載せて食べるほど…堪能する気もありませんでした。

塾帰りらしき小学生が5人…店内に入って来ます。
食券を出した少年たちは…ワイワイ騒いでいます。
どうやら誰が何を注文したかを…話し合っているようです。

その注文の内わけは…こんな感じです。
〈天麩羅うどん〉が2人・〈天麩羅そば〉が1人・〈月見そば〉が1人
そして僕と同じ…〈かけうどん〉が1人です。

全品が出揃ろうと…彼等のトークは最高潮です。
「かけうどんなんて…貧乏人が頼むもんだぞ!」
「何にも入れないなんて…ケチくさいの!」
「うどんしかないから…タダの葱を沢山入れてもらえば?」

同じ〈かけうどん〉を食べてる僕は…カチンときています。
『手前ら誰の金で食ってるんじゃ!自分で働いて食え!』
大人気ないが…そんな感じで云い掛けたい気分です。


でも〈かけうどん〉君は…「うるせえよ!」と笑っています。
僕はそんな彼の大らかさに…ホッとします。
僕は〈かけうどん〉を…彼と一緒にジックリ味わう事します。

すると〈かけうどん〉君は言います。
「だって…お金ないんだもん!」
『ええ?おい!…そうだったのかい』




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