お父さん そんなに欲しけりゃ そらやるよ

2007年08月24日 | 僕…
少し満員の電車に…乗っていた僕です。
当然ですが…或る駅に着きます。
そこで僕の隣の席が…一つ空きます。

父と子の親子連れが…乗って来ます。
父は子どもを引っ張って…僕の隣に座らせます。
3歳位の女の子は…座ると一安心の様子です。

すると父親は…辺りを見渡します。
そして隣の車両に…何かを発見します。
30歳位の父親は…女の子に言います。

「お父さんは…あそこに座ってるからね」と言って走り出します。
その後姿を…僕は追います。
お父さんは…隣の車両の僅か1つの空席を確保します。

隣に座ってる女の子は…慣れた感じでいます。
隣の車両のお父さんは…喜んでいる様子です。
なんか僕は…席を譲らなかった悪い人って感じです。

だって僕は…次の次の駅で降りる予定なのです。
そして立ち上がった僕を…お父さんは見逃さなかったのです。
彼は空いた娘の席の隣を目指して…走って来ます。

僕は何か厭きれて…電車を後にします。
あの走りは元気だと…確信させられるお父さんです。
1人で座らせられている女の子は…毎度のようです。

あの親子はそこまで座りたい…何かがあるのか僕にはです。


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