追い風と 向い風では 大違い

冬だと云うのに…めちゃ暖かいです。
12月だと云うのに…気温は1９度です。
冬至だと云うのに…強い南風が吹いています。

こんな暖かい日です…走ってみます。
先日《東京マラソン》…登録完了通知が来ました。
本番まで後3ヶ月…ジョギング調整も考えないといけません。

陽射しを浴び…河原の土手を走ります。
スタートして好調の僕は…軽快に飛ばします。
身体が軽くタイムも良く…予定以上の距離を走ります。

そしてＵターンして…帰路に着きます。
その瞬間…僕の身体はピタリと停まり動きません。
iPodをしている耳には…シューっと云う音がしてきます。

そうです…強い南風が僕を襲います。
往路は追い風が背中を押し…僕を軽快に走らせます。
復路は向い風が立ちはだかり…僕を一歩も前に進ませません。

河原の土手に吹く南風は…尋常ではありません。
まるでコントのように…僕は前屈みになり足踏み状態です。
帽子を押さえ服を風に靡かす僕は…試練を乗り越えるドラマの主人公のようです。

そして周りを見て…ハッとします。
南風に向って走っている人は…一人もいません。
皆さん楽しそうに…ウォーキングをしています。

そこで僕もスピードを押さえて…歩き始めます。
すると少しではありますが…前に進むことが可能になります。
しかし図に乗って走った距離は長く…歩くだけでも疲れます。

そこに風に乗って…臭い煙草の煙が運ばれます。
遥か100メートル先でも…煙草の煙は僕の鼻を刺します。
強風の中タバコの煙でむせ返り…のた打ち回る禁煙家の僕です。

だがもっと…僕を苦しめる臭いが現れます。
土手を闊歩するカップルの女性の…身につけた香りです。
異常な程の香水の臭いは…のた打ち回るより嘔吐感を覚えます。

その臭いは男性を…違う意味で駄目にします。
一瞬良い匂いかと思い嗅ぐので…油断してしまいます。
そして大量の香りは…鼻から目に来て喉を刺激し胸糞悪くなります。

あの～臭いの元は…風下にいないで下さい！