本の話に入る前に、当ブログの考え方。
ボイスコンピューティングといえば、それはスタートレック・シリーズ全体で示されていた。
呼びかけはシンプルに、”Computer!”
出過ぎもせず、個人情報を奪うようなこともないありがた~い存在。
そういうボイスコンピューティングに、アレクサ とか シリ なんていう名前をつけるのはいかがなものか?
ましてや「汝邪悪になる事なかれ」なはずの某企業が、Hi, Google と呼ばせるセンスに驚愕している!
で本。
ボイズコンピューティングの歴史を追うので、アレクサ とか シリ なんていう名前がついた由来はすぐ判明。
シリ = ノルウェーでは一般的な女性名。アクティブ・テクノロジー の中心人物 キットラウス が命名
シリが発表されたのは 2010年 2月 4日。
その数週間後、キットラウス に突然 スティーブ・ジョブズ から電話が入る。
そしてその1年半後の 2011年 10月 4日、appleが iPhone へのシリ搭載を発表。
だがその翌日、当の推進者だった スティーブ・ジョブズ が逝去…
一方で、アレクサ。
アレクサを生んだ企業アマゾンの創業者 ジェフ・ベゾス は実はトレッキー!(スタートレックのファン)
スタートレック映画の現状での最新作「スタートレック・ビヨンド」の冒頭で何と彼がカメオ出演!
そうとう頼み込んだらしい(笑)
全くの白紙から秘密プロジェクトとして 音声AIプロジェクトが起動した(2011年 秋)
ベゾスの発言 =「目標はスタートレックのコンピューターをつくることだ」
だったはずが結局、呼びかけの候補はいったん「アマゾン」…
最終的には、アレクサ。
アレクサ =アレクサンドリア図書館
ボイスコンピューティングには上のビッグ2のみならず、メジャーな面々のチャレンジも。
マイクロソフト=コルタナ
フェイスブック、ザッカーバーグ も自宅などで独自のボイスコンピューティングに挑戦
このようにボイスコンピューティングの可能性やトライアルの歴史を辿ったあと、の第3章。
この章が面白い!
タイトルは「 革命 」
個々の
・友人
・賢者たち
・監視者
そして…何と!
・永遠の命!
冒頭に述べたように、当ブログ的には、ボイスコンピューティングといえば、
<出過ぎもせず、個人情報を奪うようなこともないありがた~い存在
であってほしいヒトなので、ボイスコンピューティングにそこまで求めるのはやや too much…
最後に「最重要」な一節を紹介して終わりたい。
それは・監視者の一節(336P〜 改行、「」は当ブログ判断)
消費者団体コンシューマー・ウォッチドッグが、グーグルとアマゾンが提出した大量の特許資料を調べて、
驚くべき結果を発表した。
それらの申請書からわかったのは…
グーグルとアマゾンは入手した音声や、ビデオや家庭内センサーが捉えたデータを活用する方法も模索しており
その構想は現在のプライバシーの限界をはるかに超えている。
申請書には、犯罪者を監視するために協力するというようなことは書いてない。
書かれているのは、消費者にとっての音声デバイスの利便性を高め、かつ、ハイテク企業が個人データを集めて
「収益化」するにはどうすればいいか、ということだ。
(中略)
もうひとつの驚くべき申請書は...
「音声データからのキーワード決定」というタイトルで2014年にアマゾンが提出した。
それはアレクサには言及していないが、スマートフォンからデスクトップコンピューター、タブレット、
テレビゲーム機、電子書籍端末、それに未開発のものまで、家庭にあるコンピューター・デバイスは
全て盗聴に使える、と明言している。
当ブログがなぜ現在のボイスコンピューティング機器には絶対出さない理由が、ココにある(汗)
デバイスの近くにいるだけで盗聴される恐れがあるからだ!
AI兵器と同様に、ボイスコンピューティング も世界全体の利益に沿う基準が必要だと確信。
追記:8/28 Appleは siri のプライバシー機能を強化することを発表