思いがけず Netflix が観れるようになり、ディスカバリーに続き話題の問題作を(汗)
なぜ問題作か。
アルフォンソ・キュアロンの最新作。
アメリカでは11月に限定公開されたものの、フランス・日本では未公開。
Netflix での配信のみ。
一方、既にゴールデングローブ賞で外国語映画賞、監督賞、脚本賞にノミニー。
(カンヌはNetflixの意向で出品取りやめ)
アカデミー賞でも外国映画賞でメキシコ代表として出品されている。
が!
外国映画賞の範疇を超え、本命の「作品賞」候補なのではないか?!という議論が巻き起こっている現状…
一方で作品賞に、劇場を軽視する Netflix作品 がノミネーションされたことは過去ない…(じゃなかったけ?)
さて中身。
「ローマ」といえば、フェリーニの「ROME/ローマ 」=イタリア、を思い出してしまう。
が、こちらはメキシコのコロニア・ローマ(ROMA)
アルフォンソ・キュアロンの最新作なので、全編モノクロだが 文句なしのクオリティ。
どのシーンをとってみても密度が濃く(例:写真)その筆力に圧倒された。
観ているうちに状況が把握できる系の作品なので、冒頭は淡々としており集中を要求される。
だいたいの状況がわかり、物語が動き出すまで約20分かかる(汗)
昼間に自宅で鑑賞していたのだが辛くなり暗くなるのを待って再開した。
どうみてもこの映画、「映画館の暗闇」でどっぷり浸かる、が似合う種の映画、なのでは?!?
なので、冒頭の疑問にどうしても戻ってしまう。
なぜに?!?!劇場を軽視する Netflix 資本の映画になったのか…
日本でもなんとか劇場で公開されないものか?
結論:圧倒的な筆力で描き切る1971年のメキシコ。一方で2019年を問う問題作…
PS:オープニングとエンディングに、冷徹に俯瞰してるよ、を表現する?!シーンが。
いかにも「ゼロ・グラビティ」を製作した アルフォンソ・キュアロンらしいな、と...